真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ウィキリークスがなぜあれほどに話題になったのか

◎ここ何日間か、私のブログを訪問される方々の検索語(複数語)のトップが、「新聞 役割」である。それで、今日は新聞に限らず、マスメディアをテーマに書こうと思い立った。
◎情報発信媒体(メディア)に関して、時代が大きく変わろうとしているのを世界的に実感させられる大きな出来事があった。それによって、改めて、紙新聞やテレビのマスメディアの終焉を感じさせられた。
◎ひとつが「ウィキリークス」=from"Wikipedia"が大きく世界中に取り上げられたことである。
◎これはサイト名で、「匿名により政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト」のことである。wikipediaとは全く無関係であるらしい。
◎「2006年12月に準備が開始され、それから一年以内に120万を超える機密文書をデータベース化している」(=from"Wikipedia")そうであるが、恥ずかしい話だが、このサイト名を知ったのはごく最近である。
「アメリカ外交公電ウィキリークス流出事件」=from"Wikipedia"が発生して、全世界が注目した出来事が報道され初めてその存在を知った。
◎単なる推測であるが、世界中が、政府を見張る新しい手段を見つけたという驚きにも似た感慨ではなかっただろうか。もちろん、マスメディアにとっては新しい脅威の出現として見えたかも知れないが。
◎これは内部告発的情報を集めているサイトである。日本でも、政府による国家間の闇契約(約束)、例えば、アメリカによる核の持ち込みの日本の黙認、沖縄返還時の日米間での隠れた金銭授受などなどが内部告発された。
◎民間での内部告発はかなり頻繁に行われるようになってきた。一時はそれが、大々的に、しかも頻繁に取り上げられた時期もあった。もはや話題に上らないほど当たり前の存在になってしまった。
◎私自身は、当事者間が緊張感を持って、真剣勝負で挑むことを求めるという方向へ向かわせるという意味では、内部告発は有意義で、有効な手段だと感じる。強い抑止力になり得る存在である。
◎理想的には、秘密はないほうが良い。しかし、やはり、現実的には、外部からは承認されないほどの妥協を図って解決をつけくことも多々あるだろう。だけど、当事者間ではそのことは秘密にして置きたい。内部告発はそれを抑止できる存在である。
◎日本では、「尖閣諸島中国漁船衝突事件」のビデオ映像がYoutubeに漏洩した問題があった。
◎これなども、日本国民は、このビデオ映像をかなり冷静に受け止めたように思える。政府はもっともっと毅然とした態度を取るべきである、余りにもビクビクし過ぎる。
◎あるいは、国民をもっともっと信用すべきである。というよりも、政府による秘密は国民を信用していない証でもある。国民と政府が遊離している証でもある。
◎話が変わるが、アメリカ外交公電も尖閣諸島中国漁船衝突ビデオもともに、情報発信媒体(メディア)としてネットが使われた。発信媒体(メディア)がともにネットであった。
◎最近、私は、「悲観するな、「坂の上の雲」の中で迷う日本」(=from"時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉"by「田原総一朗」)を読んだ。そこからマスメディアに関する批判発言の引用。

「発表情報ばかりで、「実は、これは……」と深く掘り下げた情報がない。新しい時代を切り開くには、表層的な情報など何の役にも立たないのである。
◎私も常々、特にテレビの報道はどうしてあれほどどの放送局も金太郎飴のように同じ内容を流すのだろうかと本当に不快に思っていた。余りにも横並び報道である。
◎私を含めて情報の受け手側が、もはやマスメディア側に全く期待しなくなっている。この事実をマスメディア側は実感しているのだろうか。自己変革が必須である。
◎マスメディアの情報発信能力の低下が目を覆うほどにひどい、悲惨である。それが原因で、ネットがその役割を担いつつあるのか。あるいは、ネット台頭ががそういう結果をもたらしたのか。
◎ネットの特徴は、個人や小集団から発せられる小メディアを台頭させたことである。例えば、ブログ、ツイッターYoutubeFacebookなどなど。
◎その発信手段としてパソコン、ノートパソコン。そこから今や、ケータイ、iPadスマートフォンへ移行しつつある。個人放送局も可能である。
◎さらに大きな特徴は、マスメディアは提供範囲が原則的に国内限定である。それに対して、ネットは全世界相手である。情報のグローバル化である。瞬時に全世界へと発信される。
◎日本も、全世界へ同時発信するというネットの特徴をもっともっと活かしていく発想をもって、情報の発信手段や方法を考え出すべき時期だろう、私への自戒を含めて。
◎そういう点で、翻訳能力がもっともっと飛躍的に精度が高まるのを期待する。正確度と速度が飛躍的に高まれば、日本語を話しながらも、英語と同時的に会話ができるようになるだろう。
◎昔、同時通訳は神業的な技能だと感歎したことがあるが、それがヘッドギアに收まる程度、あるいはさらにはヘッドセット並みの翻訳機械によって実現すれば、外国語の習得はもはや必要ではなくなるかも知れない。
参考資料⇒「Google Translate for Androidに最新版、2言語間自動通訳モードを実装 | 携帯」=from"マイコミジャーナル"