真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

インナーマッスルとセロトニンと遅筋と優美さ

◎仕事をやめて、1年半たった頃には、体がすっかりなまってしまった。心も同時になまってしまったように思えた。それで、去年の夏から自転車で走り回ることにした。
◎自転車といってもママチャリであるが、朝10時頃に家を出て、夕方5時頃に家に帰る。7時間ほどの自転車乗りである。
◎その間、何も食べない、その間一坏の缶コーヒーを飲む。そのような運動を、週に一回か二回ほど、半年ほど続けた。その結果、体重が76kgから67kgへと減量した。
◎体の方は、最初は、家に戻って来た時には、へとへとであった。それが一ヶ月ほどたった頃には、あまり疲れを感じがなくなった。
◎最近、仕事をまた始めたので、それは月に一回ほどのペースになっている。それでも、体重のリバウンドがない。その理由は腹にすごく筋肉がついたからではないかと思う。
◎それ以前は、妻や子供たちからさげすみの目で見られていた。職場の同僚からも腹が出てきたなと誰からも言われていた。そんな腹の持ち主であった。
◎ところが、ボテッと膨らんだお腹がその運動によって引き締まった。腹の筋肉がカチンカチンになった。でも腹筋とは違うように思えた。
◎下品な話しで申し訳ないが、この運動のおかげで、大便(うんち)は、「うん」と気張るとともに、長い一本の筋に連なって、1秒ほどで出尽くす。しかも残量感が全くない。
◎それで、どんな筋肉が鍛えられたのか知りたくなり、筋肉図を調べてみた。その時に、インナーマッスルとアウターマッスルという言葉を知った。
「インナーマッスルと腹筋」から引用。「インナーマッスルが腹筋でも重要になってくるのは、お腹の中におさまっている内臓を正しい位置に整えるためにも必要になるのだそうです。また腹筋の部分のインナーマッスルが発達しなければ、どんなに筋トレを行ってもきちんと効果が出てこないという専門家もいらっしゃるのです。要するに見た目の筋肉だけ鍛えても内臓が下がっているとぼてっとした感じにもなります」
◎これを見るかぎりは、たぶん、意識せずに、インナーマッスルも鍛えられたのだろう。筋肉を調べていて、「インナーマッスル」と「アウターマッスル」とについてわかったことがある。
◎「インナーマッスル」と「アウターマッスル」とは、優美な「柔」と、力強い「剛」の関係にある。つまり、筋肉トレーニングとは、「アウターマッスル」を鍛えることである。
◎また別の比喩で言えば、実は比喩ではないと感じられるのだが、「インナーマッスル」は「セロトニン」と、「アウターマッスル」は「アドレナリン」とにつながるのではないか。
◎別の言い方で言えば、「インナーマッスル」は、「大きな力は発揮できないが、長い時間運動を続ける時に大活躍する筋肉」である「遅筋」とつながる。
◎それに対して、「アウターマッスル」は、短距離走ウエイトリフティングに必要な「瞬間的に大きな力を出せる瞬発性に優れた」「速筋」とつながる。
◎まとめれば、「インナーマッスル」=「柔」=「セロトニン」=「遅筋」で、「アウターマッスル」=「剛」=「アドレナリン」=「速筋」という図式が成り立つのではないか。
「インナーマッスル」からの引用。「関節と関節のつなぎの役割を体の各箇所に関節が存在していますが、その間をしっかり繋ぎとめて固定できているのはインナーマッスルの役割です。機械のようなカクカクとした動きではなく、肩や首などの小さな動作や肘や手首を回すといった微妙で滑らかな動作ができるのも、インナーマッスルのおかげ」である。
◎「インナーマッスルは、別名「姿勢保持筋」と呼ばれるほど、「姿勢」と関係が深い筋肉」(引用from"「インナーマッスルの役割」")であるそうだ。
◎ちなみに、セロトニン神経によって、主に姿勢筋や抗重力筋の働きが促進される。これらをつなげれば、「インナーマッスル」=「柔」=「セロトニン」=「遅筋」という図式になる。
インナーマッスルという名前からして、外からは見えない筋肉である。モデルの女性や日本舞踊などは、その所作からインナーマッスルだけを鍛えるのだろうと想像される。
◎日本舞踊だけでなく、能や狂言でも、インナーマッスルを鍛えているのが知れる。それだけではなく、日本人は無意識的にインナーマッスルを鍛えて来たように思える。
◎例えば、「正座」はインナーマッスルを鍛える。特に、茶道の所作などは、インナーマッスルを鍛えることによって、優美さが増す。
◎これらなどは、禅の影響を受けているからだろう。禅そのものは、セロトニンを鍛えることをひとつの目的にしている。
◎となると、日本は、「インナーマッスル」=「柔」=「セロトニン」=「遅筋」、を得意とする民族であると言えるかも知れない。