真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

クローズアップレンズを手に入れて得たものは....

1)今まで、ずっとデジタルカメラ(デジカメ)を使っていた。とはいっても、若いころには、ニコン一眼レフカメラ(もちろん、その頃はフィルム仕様)を持ち歩いていたこともある。その頃には、同僚とよくカメラ旅行をしたものであった。
2)また、その同僚の感化で、現像や印画(プリント)までも、自分でしていた。自宅の押し入れが、現像所になっていた。だから、かなりの凝りようだったとも言える。
3)しかし、結婚する頃には、そんな趣味も私の心から完全消滅していた。私の関心の方向が大きく転回してしまった。だから、再び、カメラに凝りだしたのも、若ころの心が復活したのかもしれない。
4)とはいえ、一眼レフカメラ(ダブルズームレンズキット付きで10数万円もする)を新品で買う余裕はない。ということで、中古品を探していて、いいもの(25800円)を見つけた。早々に注文をして手にしてみると、新古品かもしれないなと感じた、未使用品らしかった。ラッキーである。
5)数回使っていると、こんな写真やあんな写真も撮りたいという願望が芽生えてきた。しかし、それを叶えてくれるレンズにはとうてい手が届かない。
6)ふと思いついた、思い出した(?)のが、接写リングである。すぐさま、"接写リング"で検索すると、最終的に、クローズアップレンズに行き着いた。
7)ところで、クローズアップレンズとは、「フィルターやプロテクターのような形状の製品で、手持ちのレンズの先端にねじ込んで装着するだけで、最短撮影距離を短くしてくれるというものです。例えれば、高性能な虫眼鏡のようなレンズ」のことである。
注)引用fromマクロ撮影時の小さな助っ人「クローズアップレンズ」とは? - デジタル - 日経トレンディネット
8)もちろん、このレンズでは、描写力やその他の性能でかなり見劣りがする。とはいえ、欲しいレンズは数万円もする。それに対して、クローズアップレンズは、数千円である。私は、その中でも、質のいいものを二千円で手に入れた。
9)早速、近くの公園(と言ってもバイクで30分ほどの場所)へ、試し撮りに行ってきた。いつもならば、一回で、150枚ほど撮るのだが、今回は、240枚ほども撮った。
10)それで、感じたのは、絵柄を切り取る新しい方法を手に入れたぞ、というものである。その公園へはもう20回ほども行っている。それでも、今までとは違った写真が沢山撮れた。
11)これまでは、デジカメで撮っていた。次に、今年3月中頃に手に入れた、一眼レフカメラで撮りに行ったら、それまでとは、見えてくるものが違った。
12)つまり、カメラの性能が上がると、そのカメラで撮れる範囲が、意識の中に飛び込んでくる。もちろん、そのカメラで撮れる範囲がわかっているからだが。
13)今までは、デジカメでは撮れないと、無理だとして、素通りしていた対象が視野の中に飛び込んでくる。その結果、私の撮る絵柄が変わった。
14)更に今回、クローズアップレンズを手に入れたので、デジカメでも素通りし、一眼レフカメラのズームレンズでも素通りしていた対象が、私の視野に、意識に、飛び込んで来るようになった。
15)あたかも、私を撮ってください、というかのように。もっと言えば、デジカメでも撮れる、一眼のレンズでも撮れる、絵柄に付け加えて、クローズアップレンズでも撮れる絵が、あらたに候補として名乗りでてきた。
16)我々は、初心の間は、見えているうちで、見ているものは、本当にごくわずかである。新しい手段を手に入れるたびに、少しずつ、見えるものが増えてゆく。
17)カメラで言えば、普通(標準)レンズで切り取れる絵柄はごく限られている。ズームレンズにすると、絵柄は一気に増えてくる。クローズアップレンズを加えると、更に増える。
18)一般論的に言うと、頑固だという人は、絵柄を切り取る、一つの手段しか、持っていない人だろう。柔軟な人は、切り取れる手段を多様に持っている人だろう。
19)でも、多様な手段を持っていても、レンズを取り替えながら、近距離から、遠距離から、上から、下から、視点や、手段を、随時に切り替える面倒をいとうと、頭が硬いと言われてしまう。
20)アイディア(発想)が豊富だ、豊かだと言われる人は、手段をたくさん持っていて、しかも、それらを、随時に切り替える事を苦にしない人である。
21)時に、本は、そのような新しい見る目(手段)を与えてくれる。良書というのは、多分そんな本のことを言うのだろう。本は、他人が手に入れた、手段を提供してくれる、良い手段である。