真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

日本はもはや負のスパイラル(渦)に巻き込まれている(衆議院選挙によって)

今回の衆議院選挙結果を見て感じたこと
1)今回(2012-12-16)の衆議院選挙は、事前の予想通り、自民党の圧勝に終わった。これで、コンクリートにお金をつぎ込む古い日本に逆戻りなのだろう。
2)自民党の、日本を取り戻す、とはそういうことだろう。これは、企業に対する、企業中心で、政治を回していくというスローガンだろう。
注)1)日本経済をボロボロにする人々 : 国土強靭化計画200兆円の安倍自民党の乱心、2)焦点:デフレ脱却目指す「アベノミクス」に潜む危うさ | Reuters。これら(国土強靭化計画200兆円、デフレ脱却)は(主に建設業、輸出産業)企業へ向けたアピール。
3)それだけ、日本の国が疲弊感が強いのかもしれない。今日を生き抜くことにしか目が向けられなくなってしまったということかもしれない。
4)私としては、子供世代と、孫世代へのバトンタッチをする年代である身なので、日本の再生への期待につながるかもしれないという思いから、第三極(特に維新の会、次に突如現れた未来の党)に期待した。
5)が、維新の会の橋下氏は、石原氏と手を組んでしまった。たぶん、石原慎太郎知名度を期待したのだろうが、結果的には、致命傷に終わった。(ダジャレです)
6)石原氏は、毒舌家であり、行動力もあるが、もはや政治家としては完全に過去の人である。太陽の党のメンバーを見ればわかることである。
参考注)太陽の党は、「平沼・与謝野・園田博之藤井孝男中川義雄石原慎太郎を発起人、平沼を代表、与謝野を共同代表として4月10日に党を結成」(fromWikipedia)。
7)つまり、石原氏ができることはこの程度だったのである。彼は、ちっちゃな太陽の党から、大きな維新の会へ飛び移ったのである。橋下氏は、完全にその事実を見誤っている。そして、今回の選挙が、石原氏が如何に人望がないかを知らしめた。
8)国民はそんな馬鹿ではないのである。維新の会が、革新から保守(敬老会)へとかじを切ったと思われても仕方がない。これは完全に橋下氏の焦りが産んだ、大誤算である。
9)更には、地方行政も完遂していきたいが、国政に地方の声も反映させたいというジレンマが生んだ、大きな望みがもたらした、失敗である。二兎追うものは...であろう。
10)一刻も早く、分裂をして、本来の維新の会に戻って欲しい。これからの国会での活動を期待したい。新しい政治活動で、古い国会(国民から遊離した政局闘いの場)のイメージを壊してほしいものである。
11)私は未来の党にも期待した。台風の目になるかもと思ったが、小沢氏が背後にいると、マスメディアから、一斉に叩きまくられて、完全にしぼんでしまった。
12)今から考えれば、小沢氏が嘉田知事を党首に担いだのは、やはり、小沢ガールズの救済活動に過ぎなかったのかもしれないという、危惧である。
13)嘉田知事は、小沢ガールズが担ぐ神輿に乗せられてしまっただけだったのか。結果は、惨敗である。石原氏と同様に、小沢氏もただの過去の人であった。
14)私は、嘉田知事ならば、女性票が集まるのではないかと密かに期待したが、女性たちは、古い政治家の小沢氏が背後に厳然といると本能的に嗅ぎとったのだろう。
15)またしても、女性や若者ではなく、高齢者に重きを置く政策を提示する党が伸びる。しかし、生産よりもはるかに消費する高齢者では、日本の衰退は早まるばかりである。
16)若者たちは、政治に期待しないし、関心を示さない。だから、票にならない若者向けの政策がますます少なくなってゆく。負のスパイラルである。
17)日本の高齢者は、貯金に励んで、消費は控える。高齢者が増えると、消費はますます減少してゆく。高齢者の増加と、消費の減少という、負のスパイラルが加速する。
18)これで、ますます、自民党は、票をくれる高齢者に有利で、票には結びつかない若者に不利な政策をドンドンと推し進めていくだろう。
19)自民党の躍進は、日本の未来にとっては、不幸な結果が待ち受けている。でも、国民は、未来よりも、今現在を選択したのだから.....
20)民主党が壊滅状態になったのは仕方ないことである。我々国民は、マニフェストを信じて、政権を委ねたのである。
21)だのに、野田内閣は、余りにも、官僚のカイライ(操り人形)でありすぎた。国民からの大ブーイングは当然の結果である。
22)自民党圧勝で一番喜んだのは、官僚かもしれない。次に、微笑んだのは企業家たちであろう。更に次には日銭の落ちる地方の人々だろう。
23)でも、ここまでの民主党の大敗は、想像をはるかに超えていた。始まりの300から、終わりの50は、余りにも厳しい。すべての政治家にとって、審判の厳しさを感じたことだろう。
注)厳密には、308議席から、57議席への減少。
24)今回の自民党圧勝でのいいところは、これによって、国民は、実力のない党には、即退場を命じる決断力を持ったということである。
25)今回の自民党の圧勝は、組織票対浮動票の対決であった。前回の衆議院選挙では、浮動票は、民主党に流れて、民主党が圧勝した。
26)だが今回は、その浮動票が分散してしまった。そのために、企業を中心とする組織票の自民党に圧勝されてしまった。もちろん、一部の浮動票は自民党にも流れたが。
注)自民の比例得票率、大敗した前回選とほぼ同じ : ニュース : 衆院選2012 : 衆院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
[引用文]比例選(定数180)では、自民党の得票率が27・62%で、大敗した前回2009年衆院選の26・73%とほぼ同じ。(筆者見解、つまり、固定票だけ)。
注)【衆院選】確定投票率は59・32% 10ポイント下落し戦後最低に - MSN産経ニュース。これは期待する政党がないことの現れではないか。また、自民党への積極的な期待ではないことも意味するだろう。
27)ある意味、自民党の圧勝は、漁夫の利的要素も強い。まず言えることは、多くの党が乱立したことによって浮動票が分散してしまった。
参考注)[引用文]小選挙区に出馬した自民党候補は、300選挙区の有効投票総数のうち43%の票を得たのに対し、獲得議席数は300議席の79%にあたる237議席と大勝した。一方、民主党は有効投票総数に占める総得票率が22.8%だったが、300議席の9%にすぎない27議席しか獲得できなかった。得票率と獲得議席に大きな乖離。from"衆院選:得票率と獲得議席に大きな乖離− 毎日jp(毎日新聞)"
28)次に、突然の解散によって、民主党が期待したように、第三極が態勢を整える時間的猶予がなかったことである。でも、民主党には残念ながら、自民党にだけ幸いした。
29)自民党が大所帯になったのだから、過去の自民党を知らない新しい自民党政治家が、少しは自民党を変えていくかもしれないという期待にかけるしかないだろう。
30)若い自民党政治家たちの熱い思いが冷めないうちに、古い自民党政治を変革するという期待だけはつないでいきたい。