真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

蓄積している歪みを治すことが最優先されるべき

7月21日(日)投開票の、参議院選挙(参院選2013)投票日が近づいてきつつある。私自身は、誰にどこに投票すべきか、決めかねていた。
それ以上に、私の中で、余りにも、投票意欲の盛り上がりが生じてこなかった。理由は、与党自民党の圧勝が伝えられているからである。
そこで、これではいかんと、今日本にとって何が最も必要な事柄なのだろうかと、改めて考えてみた。その結果が次にお示しする内容である。
浮かんできたキーワードは、日本に蓄積している歪みを治すことが最優先されるべきだ。というものであった。
日本が経済的にも社会的にも拡大している時に、作られた制度。その制度が、縮小しつつある現在にも、維持されている。
その結果、歪み、たわみ、いびつさ、軋轢などが、いたるところに、発生し、蓄積している。
例えば、ポスドク問題、弁護士の過剰。これらは、日本が拡大しつつあって、人材不足だということから、大量生産的に生み出されてきた。
弁護士過剰問題 - Wikipedia
が、縮小する現在でも、制度変更がなされずに、あるいは、生み出された時にはすでに、縮小傾向にあって、働く場所が消失していたという悲惨な状況に置かれている。
例えば、中央集権体制は、中央に地方を潤すほどのお金があった間は、うまく機能していたが、もはや、隅々に行き渡らせるほどのお金はない。
だのに、地方は、法律的に、自由な経済活動が許されず、中央に手足を縛られたままで、自立的な活動できない。自立させてもらえない。
このような、拡大している時にはうまく機能した制度が、縮小する現代には、手足を縛る拘束でしかない。
経済活動などが生み出す自然な流れ勢い方向と、それを支援すべき、人工的な水路の役目をする制度が、噛み合わなくなっている。
流れる方向が変化しているのに、制度が変わらないために、逆に、制度が流れを歪めてしまっている。
そんなこんなの状況を何とかして欲しいと、政権交代を実行したが、民主党は余りにも脆弱だった、非力だった。
復帰を果たした自民党は、日本を経済の再拡大へと向かわせるという方法で、この問題に立ち向かっている。
今、日本を変える力を持つのは、自民党だけだという、藁をも掴む思いが、自民党支持に回っているのだろう。
が、それでは、今までに溜まりに溜まったいびつさ、たわみ(年金、医療などの社会保障問題、少子高齢化、終身雇用制度の崩壊、産業空洞化、既得権の温存、若者の貧困化、要するに若者に冷たい社会、などなど)を、解消するほどの力はない。単なる対処療法にとどまるだろう。
やはり、根治療法は、歪み、たわみを解消させることを目指した制度設計を、時代に合うように、未来の時代に合うように、根本的に見なおして、実施することである。
日本の拡大期は、若者の比重が大きく、高齢者はまだ少なかった。しかし、今や、それが完全に逆転して少子高齢化社会のまっただ中にいる。
この逆転を再逆転させることは、例えできたとしても、何十年という歳月を全力を傾けてやり通せなければ、実現しえない。
これが、諸問題の根源的な部分である。だから、少々の小手先だけの政策では、解消し得ない、余りにも難しすぎる内容である。
できることといえば、この事実を踏まえての制度設計を組み直すことぐらいであろう。それをしなければ、早晩自民党の人気も陰りが出てくる。

65歳目前の私が、2歳だった時の人口構成↑。

私が、52歳だった時の人口構成↑。もはやピラミッドではない。

完全に逆さピラミッド↑。85歳を超える女性の数が怖い。
引用from"人口動態からみる日本の将来"