真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

半澤直樹があれほど視聴率を取れた理由はこれだ!!!

私は、以前(2013/09/04)、このブログで、"ドラマ「半沢直樹」は時代劇である。"、という記事を書いた。
妻も私も、このドラマを最終回まで見続けたが、最後の二回は、ひねりがいまいちだった。少々期待はずれ感が見終わった時に残った。
でも、このドラマの視聴率がやはりすごかった。関東の視聴率42.2%、ピーク時には46%超である。関西地区では45.5%である。これは、物語の前半が関西を舞台にしていたからだろう。
注1)朝日新聞デジタル:「半沢直樹」関東の視聴率42.2% ピーク時46%超
何故ここまで受けたのだろうか。同じく高視聴率を獲得した、「家政婦のミタ」(最終回の視聴率40.0%)と同じように、話の展開がどうなるんだろうと、ハラハラドキドキを味わえた。
注2)朝日新聞デジタル:「半沢直樹」海外から引っ張りだこ 台湾・香港で放送へ
そういう意味では、今までのドラマとはかなり異色であった。逆に、その異色さが受けたのだと思える。
テレビ局側は、視聴者層を、女性と高齢者だと見ている。だから、その層に向けた番組作りが行われてきた。それ故か、私にとって見たい番組は本当に少なかった。ちなみに、妻は相変わらず韓流ドラマを見ている。
ちなみに、娘は、考えずに頭を空っぽにして笑える、番組が好みらしい。終わった途端、どんな内容だったかを100%忘れられる番組。ストレス発散向けらしい。
例えば、過去のデータから、こんな出演者、こんなストーリ、こんな展開と、結末にこんな終わり方、などなど、を継ぎ接ぎしただけのパッチワークドラマばかりだ。
だけど、今回こんな異色の番組が受けたのは、普段テレビを見ない層(若者と中年層)が見たからであるらしい。
参考)実はここ("半沢直樹のヒットは、テレビ番組にはマーケティングが要らない、ではなく、その考え方を変えなきゃ、ということじゃないかな | 境治")からの受け売り(パクリ?)です。
つまり、普段はテレビを見ない層を取り込むことができたから、これほど視聴率が高かった。既視感の強いドラマではなく、前代未聞のドラマが見たかったのだ。
こんな番組を作らないわけは、テレビ局側が、サラリーマン化した、スタッフや管理職ばかりになったからかもしれない。
見ない層を取り込むといえば、例えによく出されるのが、アフリカへ靴を売りに行った二人のセールスマンの話。
一人は、誰も靴を履いていないので、ここには需要がないと諦めた。もう一人は、誰も履いていないとは、潜在的需要はすごいぞと考えた。
見込み客だけを相手に商売をするか、需要を新たに掘り起こすか。である。それが何であれ、大ヒットするのは、見込み客だけでなく、潜在的需要を喚起した場合である。
その良い例が、ipadである。Appleが、大ヒットを飛ばしているのは、このまだ見えない潜在的需要を喚起してきたからである。
ここで話がガラッと変わるが、視聴率はあまり関係ない、NHKに関して、提案したいことがある。
NHKは、今のような半強制的な契約ではなく、広告を打たない代わりに、有料放送に切り替える方式に替えてほしい。
視聴率を考えずに、スポンサーの意向を考慮せずに、制作できるとなれば、緊張感が薄れてくるのではないか。
だから、つまり、見た分だけ払う課金方式にする。そして、課金に上限を定める、スマホパケット定額制のように。
そうすれば、NHKのスタッフも、視聴率を意識して制作するだろう。だが、質は高いが視聴率が取れない番組は、あらかじめ、民間からの協賛金を募るべきだ。
企画書を書いて、民間(企業や個人や団体)に、協力金を募る。それがある程度集まれば、製作を開始する。
そうすれば、半強制的な契約は不要になるし、かなり民間的な意向が考慮されるだろう。
とにかく、ほとんど見ないのに、馬鹿高い受信料を取られるのはゴメンだ。本当の利用者にだけ課金すればいい。
そして、それが、ある意味、国民の声として番組にも反映される。NHKももっと汗をかいて働くべきだ。
参考)NHK職員の平均給与が1185万円! 視聴者が払う受信料の“無残”な使われ方(週刊実話) - livedoor ニュース