真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

これからは自学自習の時代である

前回(20131015)、私は、このブログで、"グローバル化と個人化が並列進行"という記事を書いた。
今日(20131016)は、そのうちで、「個人化」の方について自分の考えを述べたい。まずは、その記事から抜粋引用。
1)「生活編成の中心を自分らしく生きたいという個人的価値の実現におく傾向」。
2)「各自がばらばらに、自分にとって意味のある情報が何かを個別に選択し、自らを常に問い返さなければならなく」なった」。
このように個人化を引用によって説明した。その「個人的価値の実現」を果たすためには、「自分にとって意味のある情報が何かを個別に選択」しなければならない。
時代は、年齢、性別、国別を問わない、実力・能力の時代に入って来ている。つまり、「職能」の時代に入って来ている。
注)「職能」とは、「特定の専門的な能力を持つ職種、階層、職業の意味」。引用from職能-コトバンク
参考)スキル重視採用なら「英語もできない」文系学生は全滅? 実は逆、大きく羽ばたくチャンスだ
なぜならば、日本では、終身雇用、年功賃金の崩壊が進んでいる。理由は、この制度は少子高齢化の時代には、経営側にとって不利な制度だからである。
能力給制度では、即戦力を身につけていなければならない。即戦力のない若者を雇っての企業内教育はもはや期待できない。
若いほど給料が安いという年功賃金ではないのだから、能力給制度の下では、新卒のメリットはなくなる。経験を積んだ中途採用のほうが有利となる。
つまり、時代は、「自学自習の時代」に入ってきている。よって、公教育も、個人教育も、家庭教育も、ネット教育も、自学自習の実現を支援する方向に向かわなければならない。
参考1)docomoと東大、大規模公開オンライン講座を活用した反転学習に関する共同研究を開始
参考2)東大、京大などの授業配信へ…実施団体が発足
参考3)日本語の有名大学講義、無料配信 来春からネットで
参考4)無料授業動画サイト作った東大生
上に掲げた参考1)〜参考4)は、まだまだ普通の授業的なものだが、そうではなく、期待するのは、子供の才能を引き出す、伸ばすことを意識して、子供へ働きかける、子供が活動する手段や方法を提供する仕組みである。
例えば、教育玩具として、レゴを提供する。植物を育てる菜園を確保する。丸太ん棒と工作道具を提供する。などなど。
あるいは、博物館、美術館、プラネタリウム館への見学で、眠っていた知的好奇心が呼び覚まされるかもしれない。そうなれば、次には、その好奇心を満足させる手段を提供する、満足させる方法を指導する。
今すぐにでも出来る方法は、放課後のクラブ活動の活用である。所属教師が指導するのではなく、専門家を導入する。
注)授業に専念し、かつまた、放課後のクラブに専念するのは、ほとんどの教師には負担が余りにも大きすぎる。
また、内容は、各学校に独自性を持たせる。そのためには、学区制は廃止すべきである。個人が、家庭が、小学校から、学校を選べるようにすべきである。
もはや、塾は、公教育の補完ではなく、専門教育を提供すべきである。もちろん、小学生に対しても。
もう学歴の時代はとっくに終わっている。学歴で就職できる層は、1割か2割程度ではないか。親はそれを肝に銘じるべきである。
参考)ペーパーテストをなくしても社会は変わらない
各学校には、個人の人生プログラム、個人カリキュラムを組むことを支援する、教育カウンセラーを配置すべきである。
学校は、小学校から、教科担任制へ移行すべきである。教師は、自分の専門の教科のみを指導する。
欧米のように、毎時間教室を移動する。それによって、学級単位ではなく、個人個人が自由にカリキュラムを組むことができる。時には、他校のカリキュラムさえ受けられるように配慮する。
学校は週五日制にして、土曜日と日曜日は、民間に学校を開放する。民間は、学校に指導内容を提示して、教室の利用許可を受ける。指導は、有料でも、無料のボランティアでも可能とする。
それによって、学校は裏金を表金に変えることができる。それで、備品を買うとか、講師を雇うとか、生徒への活動費に回すとかの利用ができるようになる。
とにかく、仕事は、もはや単なる労働ではなく、「個人的価値の実現」を果たす手段となる。それは、日常生活でも、消費行動でも言える。
これからは、文字通り、就職の時代となる。今までは、就社でしかなかった。会社に就職し、仕事内容は自分で選択できなかった。
だから、自分の能力を高めるためには、どんどん転職することを勧める。それによって、能力の幅を広げ、才能の質を高めることができる。
参考)「不確実で不安な時代」と表現する人もいるかもしれないが、自分の人生を会社まかせにせず、自分の意思を交えて選択することができるという意味で、より「自由な時代」
そのためには、親も、教師も、社会も、子どもたちが自分の能力を見極め、開発し、開花させるのを支援することが大きな役目となる。