真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

リニア新幹線は必要ないだろうに

リニア新幹線の話題はもうとっくに下火になったのですが、この新幹線の必要性はあるのだろうかと非常に疑問になったので、調べてみた。
まずは、東京から大阪までにかかる時間を調べた。
「当時の人は全長126里6丁1間、約492キロの東海道を12日から15日で歩いたそうです」
引用from"東海道"
徒歩でも意外に速く到着するものだなあと驚いた。ずっと下って、鉄道では、
「東京から大阪まで東海道本線で行くには、5〜6回の乗り継ぎが必要です(改札はありません)。9時間ほどかかります」。
引用from"Yahoo!知恵袋"
これは現代の話であるが、できた当時はもっと遅かったらしい。厳密には、東京から大阪までではないのですが。
「新橋(関東)と神戸(関西)が一本の線路で結ばれ、現東海道本線が全線開通しました。所要時間20時間05分は当時としては画期的なスピードだったと思われます」。引用from"日本部品供給装置工業会"
それが新幹線となれば、東海道新幹線で、東京から新大阪までの所要時間は、のぞみ号で、2時間26分である。
徒歩の12〜15日。東海道線での、所要時間20時間05分。現在での9時間は、飛躍的な短縮であった。
東海道線での9時間から、東海道新幹線で、2時間26分での短縮は、6時間半もかなりな短縮であった。
リニア中央新幹線東京−名古屋間は、2027年に開業を目指すそうである。45年には大阪まで延伸する計画で東京-大阪間は67分になるらしい。
引用from"2027年に開業を目指すリニア中央新幹線東京−名古屋間"
とすると、リニア中央新幹線での、東京から大阪までの所要時間は、1時間7分である。
東海道新幹線のぞみ号での2時間26分からすれば、1時間19分の短縮である。運賃は、新幹線と比べてそれ程の違いはなさそうな感じである。
短縮される時間もどんどん短縮されている。費用対効果で、1時間19分の短縮だけのために、こんな計画が、民間会社であっていいのだろうか。
気になるのは、建設費用である。「大阪へ全線開通するまで、同社が9兆円超の建設費を単独で負担する巨大プロジェクト」であるという。
「新幹線の1キロ当たりの建設費は95億円だが、リニアはその2倍」
「山田社長も「リニアだけでは絶対にペイしない。東海道新幹線があってこそ」と認める」。
参考)「今後の日本は、少子高齢化の影響による人口の減少が見込まれており、東海道新幹線の乗客数も近年はほぼ横ばい状態が続いている。また、現状の東海道新幹線は、格安航空会社や高速バスとの激しい競争に晒されており、近年では新東名高速道路も開通した」引用from"中央新幹線 - Wikipedia"
つまり、採算がとれるとは、最初から想定していない。いったい、そこまでして建設する目的は何なのだろうか。
たぶん、政府は独占的な鉄道会社を倒産させないだろうから、会社は後のことを考えないで、平気で建設できるのだろうが。
倒産寸前ならば、国が国有化して、負債部分を税金で処理して、再度、民間に払い下げる心づもりなのだろう。そんな例が山と積み上げられてきたのだから。
だから、今になって、建設を持ちだしたのだろうと思える。
赤字になるとわかっていながら、作られ続けた地方空港は、社会インフラとして必要だという論理だそうである。
参考)「地方空港は社会インフラとして必要」「需要がない原因はとても単純です。空港の周囲に人口が少ないからです」。引用from"地方空港はなぜ失敗したのか - Galileo(ガリレオ)のブログ"