真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

これから脚光を浴びる職種は、教育コーディネーターだ

「大手予備校「代々木ゼミナール」(東京都)が、校舎の閉鎖と大幅な人員削減に踏み切る」
「91年度に全国で29万人いた浪人生は、今年度は約8万5千人にまで減少している。えり好みしなければ誰でも大学に入れる全入時代に突入している」
引用from"代ゼミなぜ一人負け 強みが弱みに…窮余の大リストラ:朝日新聞デジタル"
少子化によって、大学が危ないとは思っていたが、予備校には思いもよらなかった。でも、考えれば、当然といえば当然の話しではあるが。
私は、以前(2014/05/21)、「子どもの教育を重視するならば、父親は家に返ろう」という記事を書いた。
その中で、私は、親にとって、子供に与えられる最大の最高の財産は、「教育」である、と述べた。
参考)「目標設定教育をすべき時代である」from"真夢人日記"
特に、先進諸国では、子供の個性を最大限に伸ばす教育を授けるのが、親の努めであると考える。
高校が全入時代であるが、大学においても希望者は全入時代に突入し始めたということだろう。
いよいよ、学校の名前よりも、身につけた能力が問われる時代に入ったといえる。
ということで、これから脚光を浴びる職種は、「教育コーディネーター」であると確信する。
コーディネータに関連して、私は、以前、このブロクで、
「異業種のコーディネート」や、「正月に妄想したファッション館」などを書いたことがある。
ところで、「キャリア教育コーディネーター」from"Wikipedia"とは、
「地域・産業界の持つ教育資源を活用し、学校におけるキャリア教育の充実をはかるため、学校と外部をつなぐ役目をする学校外教育支援人材」を言う。
しかし、私の言う、教育コーディネーターとは、「学校における」ではなく、「家庭における」キャリア教育の充実を図るために、世界の教育資源(学校教育を含む)を活用するための教育支援をシステム化する人材のことである。
なお、「心理カウンセリング」についてだが、「カウンセリングの起源は、やはり、20世紀初頭のアメリカにあるといえる。その起こりは職業指導、教育測定、精神衛生の3つの運動に求められる。職業指導運動とはハイスクール卒業生の適材適所への就職を可能にするための運動」であった。
引用from"カウンセリング"
ということで、カウンセリングは職業指導に起源を持つ。そういうことなので、教育の目的の一つが職業指導だから、これからの教育大学は、「教育コーディネーター」の育成を一つの指導目的として掲げるべきではないか。
ところで、心理学の分野に、「発達心理学」がある。それは、「生体の心身の形態や機能の成長、変化の過程、これに伴う行動の進化や体制化の様相、変化を支配する機制や条件などを解明し、発達法則の樹立を目指す心理学」である。
引用from"発達心理学とは?- DCC用語集"
例えば、スイスの心理学者ピアジェは、「子供と臨床的に関わり、詳細な観察と独創的な数多くの実験などによって、子供の思考(認知機能)の発達理論を提唱」した。
引用from"ピアジェの認知発達理論 - Veritas 心理教育相談室"
教育コーディネーターは、1)心理学、特に発達心理学についての知識が必須である。さらには、2)世界の教育資源を広範囲に熟知していなければならない。もちろん、3)対象とする相手の教育測定をする技術や経験を持ち合わせていなければならない。
繰り返すと、1)対象とする相手を能力面や心理面について深く理解する。能力面や心理面について一般的知識を持つ。2)世界の教育資源を広範囲に熟知する。それらを活用する手段について熟知する。
それらが必要であるからには、教育大学、心理カウンセラー、塾、IT産業などが、相互に連携して、それぞれの得意分野を出し合い、担い合う必要があろう。
それらを連携するための基盤(基地)を持つ、その役目を果たせるのが、教育大学ではないだろうか。
これからの塾や予備校は、このような「教育コーディネーター」を抱えて、家庭に対して、子どもたちのキャリア教育の充実を図る手助けをすることを最大の任務とすべきではないか。
ここを対象とすれば、教育大学、心理カウンセラー、塾、IT産業などは、前途洋洋たる市場が形成されるだろう。