真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

自己責任には、個人と集団、自由(競争)の有無、などが関わる

私は、ずっとずっと以前から、個人と集団(組織、システム)ということに関心があった。個人と集団とのバランスと言ってもいいだろうと思う。
参考1)「民主主義とは、個人の人権(自由・平等・参政権など)を尊重しながらも、多数(集団)による意思によって、物事を決定する制度・原則である。ここには個人と集団という相反する対立軸がある」引用from「民主主義は良い主義なのか」(2006/11/19)
参考2)「国母問題における個人と集団での優先順位の付け方」(2010/02/16)
今回の、「後藤さんと湯川さんのイスラム国による誘拐と殺害」事件にも、ネットでは、自己責任論が叫ばれているという。
参考)「2004年のイラク日本人人質事件の時と同様、拘束された二人に対し、主にネット上で「自己責任論」が沸き上がっている」引用from"「自己責任論」で中世に退行する日本"
自己責任をいう場合には、自由意志で、自らが選び取った事柄に関して、言及される。例えば、人を殺したとしても、殺人なのか、過失致死なのかが問われる。つまり、そこに、殺意という自由意志が存在するか否かが問われる。
参考)「日本はX理論からY理論へと進展すべき時期」(2010/09/06)
自己責任には、個人と集団、自由(競争)の有無、などが関わる。
自己責任では、個人と集団(組織、システム)のどちらに重きを置くかといえば、個人の方により大きく重きが置かれるということを意味する。
会社などでも、仕事内容を選ぶ権利を、個人の側がより強く持っていることが、自己責任感を持つか否かに関わっている。
希望しない仕事内容を強制的にやらされるならば、責任感は生まれてこない。自己裁量の余地がかなり大きいならば、自己責任感が生まれ出てくる。北風と太陽である。
北風(個人を顧みない命令)が強く吹くならば、コート(自己防衛心)を強くつかんで飛ばされないようにする。が太陽(暖かく見守る気持ち)がさんさんと輝くならば、コートは自ら脱ぎ去る。
個人は、集団(組織、システム)の態度(北風か太陽か)で、大きく違ったものに変化しうる。
アメリカは自由度がかなり高い国であるが、それ故に、貧富の差(格差)がとても大きい。弱肉強食が認められているといえる。
参考)トップ1%の富は急増 : アメリカの格差社会が凄い事になってたwww階層格差が拡大して貧困層が苦境に - NAVER まとめ
逆に、社会主義共産主義のように、自由を排し、平等を求めすぎると、悪平等になり、労働意欲が削がれる。結果、生産性は極端に落ち、無気力になってゆく。
要は、どちらか一方に偏りすぎれば、効用よりも弊害のほうがより強く出てきてしまう。自由すぎても、平等すぎても、弊害が大きくなりすぎる。
自由も平等も、効用と弊害は、放物線を描いている。直線的に右肩上がりではない。ある程度までは右肩上がりであるが、ある段階から右肩下がりに切り替わる。
要は、基調として、どちらを選ぶかである。自由と平等とを、例えば、自由を基調として、60%くらいで、そこへ、40%の平等を含ませてゆくとか。
私自身としては、平等よりも自由(競争原理)、集団よりも個人、集団よりも個人故に、自己責任である。
気になるのが、クラブで誰かが喫煙したり万引きしたりすると、集団へ責任を取らせることである。体育会系の場合に、その論理が強いように思えるのだが。
これは、何事も、集団全員で行動に当たれという一致団結を求める趣旨からなのだろうけれども。集団主義からは、自己責任感は消えがちなのではないか。
逆に、集団という組織、システムに欠陥があるのに、不祥事があれば、個人に責任を負わせて、追放して解決を図るという矮小(本質のもみ消し)化が横行している。
自己責任論は、体制、システムがどのようなものであるかに大きく関わってくる。そこへのきちんとした言及なしに、個人の責任を論じても意味が無い。
就業に関して、日本は今まで終身雇用制度、年功序列賃金であったので、失業や転職に対する対策が極めて不十分であり、それらに対するセーフティネットが貧弱である。
終身雇用制度、年功序列賃金などの就業体制が大きく変化したのに、新しい体制がまだ整わないことが、日本での貧困、格差拡大を生んでいる。
自己選択、自己責任を云々するには、集団(組織、システム)側にどういう体制のもとにあるかという制度をきちんと提示する必要がある。
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