真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

私に見えた、さまざまな分野における潮目の変化。

「潮目」とは、比喩的には、「流れゆく物事が向かう方向。また、情勢が変化するその境目」のことである。
1)自動車は、今年当たりから、本格的に、「自動運転」が、視野にはいった。ということで、車は、重点が、自動車本体から情報処理へ、機械からソフトへと、軸足が移った。
これは、パソコン(コンピュータ)が、機械そのものからソフトへと、完全に軸足を移したのと同じ現象だろう。パソコンでは、機器は、完全にコモディティ(日常品)化してしまっている。その中のソフトが価値を左右している。
自動車も同じ道を歩むのだろう。特に、構造が比較的簡単な電気自動車となれば、その歩みは速いように思える。
参考)従来型ビジネスモデル崩壊か。「マイカー」という言葉が消える日 - まぐまぐニュース!
参考)http://sp.m.reuters.co.jp/news/newsBody.php/?urlkey=idJPKCN0SL0CT20151027&nno=2158452&ntype=1&ncid=2&pgnum=1
2)集団的自衛権に関していえば、それへの民意が、自民党推薦の学者による、集団的自衛権への違憲宣言によって、正にその瞬間に明確になった。つまり、「やっばり、そうなんだよな」、という納得が得られた瞬間だった。稀有な程、明確な瞬間だった。
3)中国の経済成長率の、6.9%は、中国政府の姿勢変更を指し示した、意思表示だった。今までの政策を大きく変換するとの意思表示であった。高度経済成長から、安定的な経済成長へと、ソフトランディングさせていくのだろう。
開発や製造業育成に邁進するだけではなく、日本がしたように、インフラ整備、環境破壊や環境汚染対策、安全安心の重視を実現させる方向への投資を増やして行くのだろう。
4)日本共産党の政治姿勢に対する変化が、いよいよ鮮明になって来た。最近、大きく報じられた、「国民連合政府」構想が、明確な潮目となって、純粋野党姿勢から政権をも視野に入れた姿勢へと変化したことをうかがわせる。
参考)共産党が提唱する「国民連合政府」の現実味 | 国内政治 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
大阪では、共産党自民党推薦候補者を積極的に応援している。沖縄では、自民党(与党)候補者を落とすために、共産党候補者を立てないなど、反自民党、反与党姿勢を、打ち出している。
なお、大阪で自民党推薦候補者を応援するのは、維新を与党と見ているからである。
5)日本の民主主義に潮目の変化があったように感じられる、動きがあった。これまでそうだったような、消極的、受け取るだけの、投票日だけの、間接民主主義から、積極的、勝ち取る、随時表明する、直接民主主義へと、潮目が変わったのではないだろうか。
今までは、政党色の強い運動が多かったが、政党色のない、普段着的意思表示が加わりつつある。その潮目が、SEALDsの出現や若い女性、既婚女性による意思表示である。
あるいは、多くなってきている、住民投票の実施。これは、自治体レベルでの、直接的民主主義の増加ではないだろうか。トップダウンの行政から、ボトムアップの行政へと移行する流れかもしれない。
6)安倍首相は、自民党の連立相手を、公明党から維新の党へと乗り換えも視野に入れていた。しかも、あからさまに、橋下維新にエールを送った。これは、脅しともなり得た。
がしかし、維新の党が事実上分裂したことが、潮目の変化となり、連立相手とはなり得なくなった。それで、安倍首相は、公明党の強く主張する消費税軽減税率制の導入に、舵を切った。
橋下へのエールの失敗は、逆に、公明党をなだめる必要性を大きくさせてしまった。それは、公明党によって、自民党へ票を分け与えるかどうかのカードをちらせつかせる事態を招いたからだ。それが、軽減税率への本気度をもたらせた。
参考)http://www.47news.jp/smp/CN/201510/CN2015102701001826.html