真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

資本主義、共産主義、共有主義

今日は、資本主義、共産主義、共有主義について考えてみた。
ちなみに、私が、共有主義という言葉を使ったブログ記事は、10本にもなった。この言葉に私は思い入れが強い。
注)ちなみに、私が初めて、共有主義という言葉を使ったブログ記事は、7年前に書いた、「独占所有から共有化へ - 真 夢人 日記」だった。
それはさておき、本題に入る。生産手段、販売方法、利益を平等に分配するなど、すべての人が平等な社会をめざすという点で、社会主義共産主義との間に違いはない。私は区別をつけず、共産主義を使うことにする。
注)この部分の引用元を失念した。申し訳ありません。
カール・マルクスは著書『資本論』の中で「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働力を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する生産様式」として「資本主義」と定義した」
資本主義を強く批判した上で、それを克己する共産主義を取り入れた、共産主義国家が、資本主義国家よりも早々と、次から次へと崩壊していった。
その原因の最大のものは、巨大な国家権力が腐敗していったからである。皮肉なことに、巨大な国家権力対貧しい国民という階層に、完全に分裂していった。
このことは、北朝鮮でも、同じことが言える。現在の中国にも、その気配が見えてきたので、トップがその払拭に苦心しているのが現状である。
だからといって、資本主義がうまく機能しているわけではない。資本主義も末期症状を呈している。お金を転がすだけで利潤を生み出す方法が世界中を跋扈しているのは、どう考えても、病んでいる。
参考)「今の資本主義は「投機マネー」が「実体経済」を破壊する 「超金融資本主義」! - 杉並からの情報発信です
そういう思考への、反として、時代は、共有を志向している。国家権力による、トップダウン式の制度化(共産主義化、社会主義化)ではなく、それに幾分か近いが、ボトムアップ的(個人、民間企業などによる)な制度化を、私は、共有主義と呼びたい。資本主義下での社会主義化とでも言えようか。
例えば、図書館は、地域の共有財産である。私も利用している、カーシェアリングも共有である。民間会社が行う、さまざまな商品のレンタルも共有である。インターネット網、その中に投げ込まれる情報も、ほぼ共有財産と言えよう。
都会では、ルームシェアが盛んである。私の娘(次女)が、ニューヨークで、三人とルームシェアしている。あるいは、"airbnb"(Airbnb - Wikipedia)も日本でも知られるようになって来た。
生産手段だけではなく、生活手段の多くも共有することによって、「自分の労働力を売るしか生活手段がない多数の労働者」としての地位から解放される道が、開かれるのではないのだろうか。
社会の中に溢れつつある、共有財産を、うまく自らの生産手段として活用することで、単なる無産労働者としての地位から解放される道が開かれる。
昔、SOHOという言葉が流行った。フリーランスという言葉もよく使われた。知価社会という言葉も頻繁に聞くようになった。
マネーゲームのような、金融資本主義の時代とは早くおさらばして、個人個人がみな何らかの生産手段を見出だす、共有主義時代、知価社会が本格的に到来することを願っている。