真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

維新の会、トリプル勝利

維新の会は、大阪の選挙、府知事選挙、大阪市長選挙補欠選挙という三つの選挙で、勝利を収めた。
維新の会が、対抗する相手は、自民党を中心とするほぼ全ての政党であった。その中には共産党も含まれている。
しかも、僅差の接戦ではなく、かなり差の開いた余裕の勝利であった。市長選挙では、知名度で劣る、維新候補が劣勢に立たされていると言われていた。そこからの大幅な巻き返しには、すごさを感じさせる。
府知事選挙では、最初から勝負は、決まっていると言われていた。結果は、やはり、予想通りの大勝であった。
参考)「http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151123/k10010316501000.html
これらの完勝の原因、理由は何なのだろうか。
端的に言えば、本気の改革姿勢であったように思える。それに対して、自民党側は、改革する気がないのに、ポーズだけする、既得権益を守る現状維持が、有権者に見透かされていたのだと思う。
それをはっきり見せつけられたのは、住民投票で、都構想が否決されてから、後に開かれた大阪会議の悲惨な有様だった。
参考)「大阪会議を潰しているのは自民公明、反維新。大阪会議は大阪都構想の対案だとなぜ認めない? - 7月25日(土)のツイート (1/2)
多分、住民は、これでは改革は進むわけがないと理解したのだろう。
では何故、都構想の是非を問う住民投票では、否決されたのだろうか。
話は簡単である。都構想の実現による、目に見える利益は限られている。しかも、維新の会の戦術ミスでもあった。二重行政解消を標語として掲げた。これが最終目標ではあるまいに。
その結果なのだろうか、かなり確定的な数値を求められた。それを見る限りでは、大した効果を得られない。となれば、何故、都構想なのだろうか、ということになってしまう。これが敗因だろう。
だから、今回は、都構想を前面に出さなかった。「過去に戻すか。前に進めるか」。
相手候補も、都構想は終わった話として争点にしなかった。結果、相手候補の争点はぼやけた、迫力に乏しいものだった。防戦的、受け身的対応に終始した。
それに対して、維新は、過去に戻したい自民党側と、前に進めたい維新側という対立を鮮明に、旗印に掲げた。
これが、維新側の完勝となって表れたのだろう。