真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

プロジェクト型民主主義

私は、自分のブログ記事を読んでいて、こんな文章に出合った。そこから引用「Web3.0とはどんなものだろうか - 真 夢人 日記
「民主主義に英雄は必要とされないのである。というのは、個々の個人が複合的組み合わせとなって、一つの巨大な組織として働くのだから。そして一つの役割を終えると、バラバラに解散して、また、必要とあらば、さまざまな個性を持つ個人が複合的組み合わせを構成する。それが民主主義の特徴である」。
私は、この文章を読んで、「プロジェクト」という言葉を思い浮かべた。「ある目的を達成するための計画の策定とその遂行。特に、期限が定まっていたり、具体的な目標を達成したら終了するような限定性を持った計画」。引用from"プロジェクトとは - IT用語辞典 e-Words"
最近は、企業内でも、通常業務以外の特別業務を、プロジェクトとして立ち上げることがままある。
ある程度の規模を持つ企業、会社などは、通常業務(現在志向)以外に、全員が何らかの特別業務(プロジェクト:未来志向)に従事すべきだと、提案したい。
民主主義とプロジェクト方式は、親和性が高いのだろう。例えば、今、共産党が提唱している、「国民連合政府」も、政治世界での、「自民党(安倍)政権打倒」プロジェクトだとも解釈できるだろう。
これだけからではないが、選挙に関して、無党派層が、最大勢力になっているのは、政党を支持するのではなく、政策を支持しているからではないかと思える。つまり、誰(政党、政治家)をではなく、何(政策)を支持するかを考えていると。
だから、政治世界も、プロジェクト型民主主義に移行し始めているのではないかとも感じられる。
結果、政党も、離合集散を繰り返すのが、正常な姿である時代が近づきつつあるのではないか。ある大きな目的、目標が達成できたら、次の目的、目標を掲げて、この指とまれをすると。
最初の方で、「民主主義に英雄は必要とされない」という表現を引用した。英雄とは、一国、一時代を大きく変化させて動かす時代精神である。国の在り方を大きく変化させるほどの内容は、民主主義では、英雄を待つのではなく、国民投票に委ねるべきである。
成熟した民主主義は、自立した個人を必要とする。自立した個人は、英雄を求めない。個性の異なる個人がチームを編成して英雄と同じ働きをする。
国民投票を必要とするほどではない事柄は、プロジェクト型民主主義方式で実行させて行くのが賢明ではないだろうか。
政治世界での、民主主義的プロジェクトの開始から終焉まで。
1)誰か個人(民間人など)、団体、自治体、などなどが、政策、要望などなどを(ネット内に)提言する。
2)それに対して、いいねとか賛成とか、あるいは、反対とかを表明して行く。もちろん、真摯なコメントは歓迎される。
3)いいね、賛成が、かなり集まったところで、プロジェクトをネット内に立ち上げる。
4)そのプロジェクトは、オープンソースソフトウェア作成方式で運営する。
5)ある程度の形が整った段階で、政治家達に、参加、賛同を求める。その参加政治家達に、所属政党への伝道師になってもらって、参加政治家の輪を広げる。
6)議会に法案を提出して成立を求める。可決によって、プロジェクトは終焉する。
このように、民主主義社会では、プロジェクト方式でことを進めるのが、賢明であろう。
参考)SEALDsメンバーらが新団体設立 奥田さん代表で政策提言 : J-CASTニュース