真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

今の時代の流れを生み出しているものは...

今、時代は大きく変化していると強く感じられる。変化していない時代なんてあったのか、というツッコミもあろうが。であっても、巨漢になった現代では、10年単位のスパンで眺めないと、その変化は見えてこないのだろう。
では、今回、時代を大きく方向転換(どこからどこへ)させているのは何なんだろうかと、その要因と方向を考えてみた。
様々な事柄を思い浮かべてみると、その要因は、1)環境悪化(その反省としての省エネ化・省資源化)と、2)インターネット(拡大とネットワークと融解融合:より大きな輪へと統合)と、3)個性の覚醒(民主主義:ボトムアップ)なんだなあ、と思えた。
ということで、今日は、それについて述べてみたい。
1)使い捨て型発想から循環型発想へ向かっている。言い変えれば、効率重視から環境重視へと向かっている。
これは、視野の拡大からも来ている。製品だけを視野に入れる姿勢(途上国型)から、その前後をも、広く大きく視野内に含める、という意識(先進国型)の高まりもある。
効率的とは、投下する資金、エネルギー、時間などが少なくて済むことである。しかし、そのことによって、環境悪化につながるならば、それを良しとしないのが時代規範になっている。
なぜならば、それは、持続可能性を低めるからである。人類の、地球の未来を閉ざす行為だからである。
ということで、時代は、効率、使い捨てから、循環、持続性重視へと向かっている。効率優先(小さな利益:短期的視野)から環境重視(大きな利益:長期的視野)へと、優先順位の逆転が起こった。
宇宙は、無駄なものは全く生み出さない循環システムである。無駄とは、もうこれ以上利用できない段階である。無限に利用し続けられるならば、無駄は生まれ得ない。完全循環システムは、究極のエコシステムである。
2)「効率を求めて集中(大規模化)する」から、「多様化が分散(小規模化)を促す」へと向かっている。時代は、一様性から多様性へと向かっている。個性重視の姿勢が多様性を育てている。
生物進化においても、宇宙進化においても、多様性が高まる、という方向に向かっている。すべからく、進化は多様性が高まるという方向へと向かう。
3)大規模集中から小規模分散へと向かっている。個性の覚醒から生まれた多様性は、小規模分散を促す。結果、中央集権から地方分権へと向かっている。
日本は、小規模分散へと向かっているので、大規模集中型の原発は、いずれ行き詰まるだろう。でも、世界には、まだまだ大規模集中型が必要な成長途上国も多い。
成長の証である視野の拡大は、グローバル化を促し、それは、交通手段と通信手段の発達発展と相まって、垂直統合から水平分散へと向かっている。
血で結びついた大家族、親族による支え合い(上下関係を下にした垂直統合)から、共通利害関係を下にした水平分散的ネットワークへと、ネットワーク化の原因理由要因が変化している。
だが、大規模の、中央集中の持つ利点を取り入れるために、小規模分散システムの中にネットワーク化を持ち込むことが必要である。
4)個別所有から集団共有へ向かっている。集団共有を可能とするために、ネットワーク化する。ルームシェア、レンタカー、カーシェアリング、民泊、時間貸し駐車場、などなど。これらは、全てインターネットが可能にしたシステムである。
5)玄人(プロ)と素人(アマ)の境界線の融解。
今までは、発信元は、新聞、テレビ、出版社などの独占だったので、そこに権威が伴っていた。がしかし、インターネットの誕生によって、発信元は、ブログ、メール、youtubeネットラジオなどなど、によって多元(多様)化して、旧来の発信元は、相対的に権威失落して来た。今や人類総発信元社会となりつつある。
多様性、個性重視、インターネットが、独占的発信元による一様性を叩き落とす原因にもなった。
プロアマの境界線の融解だけではなく、国境の融解も始まっている。インターネットを利用するビットコインフィンテックなどが、金融分野で、国境を融解させている。そもそも、金融資本主義やグローバル化が、国境を我が物顔で踏み消していたのだった。
さらには、グーグルやアマゾンなどの、インターネットの中で活動する企業は、グローバルが当たり前であった。
6)トップダウン方式の発想(川上からの発想)からボトムアップ方式の発想(川下からの発想)へと向かっている。
人類総発信元社会となれば、個々の発信者が発する声を拾い上げる必要性が高まる。製品やサービスに対する評価評判レビューが重要となっている。
ボトムアップされる個々の情報を集めたビッグデータを利用することが、様々な分野で取り組まれている。例えば、道路上の交通状況を把握して渋滞を緩和させるために、GPS利用から生み出されるビッグデータを活用するなどがある。
これらは、ある意味で、金融資本主義(大規模集中)に対する、アンチテーゼでもあるなあ、と思える。だから、時代は、民衆(小規模分散)が動かし始めているとも言えるのかも。