真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

75歳女性昏睡強盗に被害男性達がエールを送る

昨日、面白いニュースに出会った。それは、この記事、
【衝撃事件の核心】〝小悪魔〟75歳おばあちゃんが昏睡強盗 色気で手玉…法廷で被害男性もエールの異様(1/4ページ) - 産経WEST」、である。
先ずは、そこから引用。
「証人出廷した男性らの中には、処罰感情を表すどころか、小さくガッツポーズして女にエールを送る人もいて、何とも不思議な空気が漂った」
この記事を読んだ最初は、なんでまあー、75歳の女性に、欲望が湧いたのかなあ、といぶかった。更に次には、何故被害男性達は彼女に処罰感情(腹立たしさ)が生まれなかったのだろうか、と不思議に思えた。
なので、今日はそのことについて考えてみた。先ずは、性欲について。最初に私自身のことから言えば、私は今67歳である。男にとって最も大切な男性機能が、50台後半からかなりとろ火となり、60台前半には、消えかかり、今やほぼ消滅状態である。
肉体的な性交能力を喪失したら、性欲がなくなるかといえば、さにあらず。精神・心理的性欲は、まだまだ健在である。
話は変わって、この出来事を理解するためには、日常と非日常、ハレとケ、「物だけ」と「もの+ドキドキワクワク体験」、日用品と贅沢品、などなど、を思い浮かべる必要がある。
「日々の暮らし」には、黙々と営むとしても、年がら年中それだけでは、息が詰まってしまう。「ドキドキワクワク体験」がなければ、しまいには発狂しかねない。
注)ストーカーなども、突如心に炎が燃え上がったのかも知れない。それが視界を覆い尽くしてしまったのかも知れない。
日頃は、爪に火をともすような生活をしていても、孫が来ると、財布から惜し気もなく万札を取り出す、おじいちゃんやおばあちゃん達。
日本全国至る所に、祭がある。海外でも、祭が盛んな所も珍しくはない。祭のために、一年間働き、貯金をし、その時期に全てを投入する人達も稀ではない。
という所まで来れば、75歳の女性昏睡強盗犯に対して、何故被害者の男性達に処罰感情(腹立たしさ)が生まれなかったかが見えて来る。
75歳の女性との出会いによって、突如青春が甦って、青春の炎が再点火されたのかも知れない。
被害者の男性達には、被害をこうむって腹立たしい気持ちよりも、一時であっても、「ドキドキワクワク体験」を味わわせてもらえた、という気持ちの方が強いのだろう。
私にも、その気持ちは理解できそうである。まだまだ寒さ厳しい冬に、一輪の紅い梅の花を見つけた快い体験だったのかも知れない。そこでは、お金はほとんど意味をなさない。