真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

家電の家族化

テレビのチャンネルを何気なく回している(実際にはチャンネルボタンを次々に押していた)と、次の番組がちょうど始まろうとしていた。題名に惹かれてしばらく見ていた。
でも最期まで見たわけではないので、この後、話す内容とは食い違っているかもしれない。その場合にはご容赦下さい。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2016-02-25&ch=21&eid=7890&f=3231
そこから引用。「九州の家電修理店に不思議な客が最近やってくる。壊れた炊飯器や洗濯機、掃除機を“家族”と呼ぶ」から、考えを膨らませて、話しを発展させる。
私は、子供頃、犬を飼っていた。がしかし、その犬は、昼間は庭で、夜には玄関で、繋がれていた。めったに家の中に入れることはなかった。
であっても、それを私は当然だと思って、疑問にも感じなかった。当時は家族と犬の間には、厳然たる溝があった。
だが、今や、冷暖房完備の居間で家族と共に、家族の一員として暮らすのが、当たり前になっている、特に、都会では。
だが、今ではペットですらない、炊飯器や掃除機を、家族の一員と見なすところまで来てしまったのか。
犬や猫を家族と見なすのは、今や当たり前なのは、私にも、理解できるし、納得もできる。私でも、犬や猫に、あたかも言葉が理解できているものとして、語りかける。
我が家は、今や夫婦だけの二人家族になったので、飼っている猫を味方に付けようと、お互いが、甘やかし放題で、猫は、体重過多になってしまっている。
そのような生き物でもない、家電製品を家族扱いするとは、彼女達、高齢者達は、新しい時代の到来を告げる先達なのだろうか。
生き物、命を宿すものの、共通点は、自律性を持ち、命の源としての細胞を有している、ことである。
注)掃除機「ルンバ」は、自律型掃除機であり、家電は続々自律性が高まる方向へと成長進化しつつある。
しかし、これは科学的説明でしかない。命を有さない家電製品達であっても、家庭の中にあって、家族の為に働いている。けなげに、しかも、高齢者にとっては、長い間。
家族とは、同じ屋根の下で、苦楽をともにする人達。そこに、人間ではない生き物達が、新たに家族として仲間入りした。
更には、生き物ですらない家電達が、今や家族の仲間入りを果たしつつあるようだ。
家庭を働く場として来た専業主婦には、殊更、同じ屋根の下で、苦楽を共にする、家電製品達は、家族でもあり、戦友でもあり、同僚でもあるのだろうか。
そういう視点から見れば、かなり以前、ロビン・ウィリアムズ主演のアンドリューという家政婦型ロボットの話しを思い出す。
同じ屋根の下で、苦楽をともにするならば、それが人間であろうと、生物であろうと、たとえ家電製品であろうとも、家族の一員だと見なす気持ちが、当たり前になる時代の到来なのだろう。