真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

NHKのテレビ番組、100分de名著、「黒い皮膚、白い仮面」の4回目を見ての感想

NHKのテレビ番組、100分de名著、「黒い皮膚、白い仮面」の4回目を見ての感想。
参考)「100分de名著、「黒い肌 白い仮面」の一回目を見ての感想」
参考)「NHKテレビの100分de名著、「黒い皮膚と白い仮面」の二回目を見ての感想」
参考)「100分de名著、「黒い肌 白い仮面」の三回目を見ての感想」
三回目で、白人は凄いんだぞ。という正から、黒人も凄いんだぞ。という反を展開した。が、それに疑問を感じた著者。
今日は、反から合。反から止揚への展開を期待した。
出てきたものは、多様性と、問い続けること。
白人は凄いんだぞ。黒人も凄いんだぞ。では、分断になる。
分断を叫び続けたトランプ元アメリカ合衆国大統領から、バトンを受け取った、バイデン新大統領は、統合を目指すと宣言した。
だが、どういう方法、手段で?
世界は、答えのない時代にいる。コロナが、それを如実に示している。試行錯誤で、より良い解を求めて問い続ける時代に生きている。答えは、一つではない。多様性の時代である。
唐突だが、マルクスは、宗教をアヘンだと言ったが、宗教は、答え(教祖の教義)を提示して、それを無条件に受け入れよと迫る。つまり、思考を完全に停止せよと迫る。
だから、どの宗教も、時代に取り残されて行く。いつしか賞味期限を過ぎてしまう。
特に、試行錯誤で永遠に進み続ける科学に凌駕されてしまった。膨大な数の科学者達による協同作業で知を産み出し前進し続ける科学に。
だが、宗教の中で、唯一、答えを提示しない宗教がある。それは、禅宗である。禅宗は、個々人に、自ら答えを捜し求めよ、と迫る。
ただ、答を求める手段を提示する。それは、肉体的自我を凌駕する方法である。肉体的自我を凌駕した瞬間を悟りと呼ぶ。

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