真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

100分de名著、「黒い肌 白い仮面」の一回目を見ての感想

黒い皮膚・白い仮面 【新装版】

黒い皮膚・白い仮面 【新装版】

「NHK/100分de名著」を見ての感想。
今日は、100分de名著、「黒い肌 白い仮面」の一回目を見ての感想を書きたい。
これは、差別を体験した黒人(黒い肌の人物)の体験談的なものなのだろう。
著者は、黒い肌を持つフランス人であった。彼は、フランスの文化で育ち、フランスの理想、「自由、平等、博愛」を信じた。しかし、現実はそれからは程遠かった。その人の眼差しからこの著書は描かれている。

ここからは私の感想。
差別の根源は自分最優先である。とすれば、差別意識(無意識)は、誰にでもある。勿論、私にも。
出発点は、生物の誕生にある。進化的初期の生物は、自分が生き延びることが最優先である。自分以外は全て敵である。たとえ同種であったとしても。時には、親子であっても。
進化が進んで、自分の子供を守るようになった種が出現した。つまり、家族が単位で、自分の家族が最優先になった。
更に進化して、その種では、集団化した結果、社会性が必要になった。つまり、家族単位で群れを構成した。即ち、小社会=村が最優先になった。これは、犬や猿が当てはまる。
人間は、全ての個人は、生まれてから、生物進化の過程を、系統発生的に経験しながら、心の視野を広げて行く。
人間は、人生を歩みながら心の視野を広げる、その理想的な広さとして、神を想像(創造)した。神は、宇宙全体を平等に処する、無償の愛を持つ。
私は、悟りによって、それに到達出来ると信じている。