真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

NHKの番組、100分de名著、「資本論」の二回目を見ての感想

NHKの番組、100分de名著、「資本論」の二回目を見ての感想。
資本とは、「価値増殖の運動」、だという。そこから、私なりの解釈。
資本主義以前には、労働の中心に人がいた。
しかし、産業革命によって、労働の中心には、人ではなく、機械、設備、システムが居座った。そして、人は、それらの価値増殖の運動をする、機械、設備、システムに奉仕する存在へと成り下がってしまった。
経営側は、できる限り多く利益を上げるために、機械、設備、システムを最大限稼動させようとする。
その結果、労働者は、働き過ぎるという悲劇が産み出される。その結果、過労死が次から次へと止めどなく産み出される。
つまり、資本主義とは、機械、設備、システムに奉仕する存在としての労働者で成り立つシステムである。機械、設備、システムの下に人が居るという構成を産み出す。
その不幸から生還するためには、これを逆転させる、つまり、人が機械、設備、システムを使う、という逆転をなしえなければならない。
これを実現するには、自営業が相応しい。会社に就職するのではなく、会社の仕事に就く、という、フリーランス方式が一般化する方向へと進むべきだろう。
というのは、組織やシステムが大きく成れば成るほど、人が組織・システムを動かすのではなく、組織・システムが人を動かす様になる。システムの自己展開が始まる、からである。
終身雇用は、魅力的制度ではあるが、労働者を会社組織に縛り付け、組織の歯車として組み込まれてしまう。
それを避けるためには、システムを、組織を、人が扱える程度まで細分化する必要がある。つまり、組織、システムを自律分散型へと、解体して行く。