真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

アフォーダンス、社会資源、文化資本と問題意識

「学校指導の最重要項目として、社会資源の活用を掲げるべきだ」からの引用。
「社会資源とは、人々の生活上生まれてくる問題の解決の目的に使われる、さまざまなの施設、制度、機関、知識や技術などの物的、ならびに人的資源の総称」である。
この定義から、アフォーダンスという言葉を思い浮かべた。その意味は、「環境に実在する動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することができる意味/価値」である。
意味/価値を、社会資源と置き換えれば、ほぼ同じことを述べているといえる。ところが、探索者の能力次第によって、獲得できる、意味/価値、社会資源は大きく異なってくる」
「100分de名著、「ブルデューのディスタンクシオン」を見て」からの引用。
「「生み落とされたそのときから、「ハビトゥス」を通して、身振りや言葉遣い、趣味、教養といった体に刻み込まれていく文化能力をも相続していく。
そのように相続されたもののうち経済的利益に転換できるものを「文化資本」と呼ぶ。
文化資本は、蓄積することで学歴や社会的地位、経済資本へと変換可能になり、大きな利益を生む」
私には、社会資源、文化資本アフォーダンスは、かなり似通っている、ように思える。
社会資源、文化資本アフォーダンスという環境側に、主体がどう関わっていくかである。つまり、探索者の能力次第によって、獲得できる、意味/価値、社会資源、文化資本は大きく異なってくる。
子供のいる家庭にあっては、子供達に渡せる最も大きな、重要な資産は、社会資源、文化資本から、意味や価値を取り出す、探求する能力を身につけさせる、という教育である。