真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

NHKのテレビ番組、100分de名著、渋沢栄一の「論語と算盤」の一回目を見ての感想。

NHKのテレビ番組、100分de名著、渋沢栄一の「論語と算盤」の一回目を見ての感想。
渋沢栄一と聞いて、大河ドラマの宣伝か~、と感じてがっかりした。でも気を取り直して、視聴した。
渋沢栄一は、江戸幕府が衰退した大きな理由を、世襲制にあると捉えていた。今の政治家を見ていて、成程と実感した。
未来を見据えずに、過去の踏襲を金科玉条の如く実行する。これでは衰退間違いなしである。
渋沢は、日本を立て直す為に、政治家を志したが、官僚が(元)武士で構成されていることで、未来を変える望みを失い失望した。
ということで、彼は実業界に身を投じた。納得である。
話をそらせるが、私は、龍馬伝(NHK大河ドラマ)を熱心に見ていたせいで、その頃の実業家と言えば、岩崎弥太郎を思い浮かべてしまう。
所で、著書の題名中、論語とは、高い志を意味し、算盤とは、実業(界)を表す。
つまり、実業界で、彼は自分の高い志を実現するという意味である。
番組中、心に残った言葉が、「高い志は行動を自由にする」、である。例えで言えば、鉛筆が欲しいという志を持ったとする。だが、鉛筆よりも、筆記具が欲しいという志の方が高い。つまり、鉛筆よりも筆記具の方が階層が高い。別の言い方をすれば、鉛筆よりも筆記具の方が、抽象度が高い、普遍度が高い。つまり、志が高い。
鉛筆は、文字を書くための道具(手段)である。鉛筆を手に入れることが目的ではない。ならば、鉛筆という具体的な物を欲するよりも、抽象的な物(筆記具)を欲する方が、捜し求める行動範囲が広くなる、つまり、自由度が増す。
鉛筆を望むよりも、筆記具を望む方が、選択の幅が広い。つまり、自由度が大きい。志が高い。

論語と算盤

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