真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

一気(イッキ)飲みによる死亡事件

[一気飲みをはやす声]
◎この記事は以前に書いたものであるが、歓送迎会、特に新人歓迎会などで今でも「一気飲み」をはやす声があちらこちらで聞こえる。それを考えて、ここに再掲した。
[一気飲みによる死亡事故]
◎一気飲みによる死亡事故がなくならない。"イッキ飲み連絡防止協議会"の調べでは、1986年以来、少なくとも90名もの貴い命が奪われているそうである。一気飲み強要での死亡は、単なる死亡事故と言うよりも殺人事件である。
[新人歓迎会などで発生]
◎急激で大量の飲酒(一気飲み)は、急性アルコール中毒の原因となり、死に至ることもまれではない。体育会系のクラブの新人歓迎会などで発生することが多いようだ。職場も例外ではないが。
[専修大学生が一気飲みで急死]
◎2006年7月1日(土)に、専修大学生が合宿で酒を飲み、その折組織的な一気飲みで急死した。学生が35人(1か月から無期の)処分を受け、サークルは解散させられた。大学は、学内に委員会を設置して再発防止策を検討すると発表した。
参考資料→「一橋大で4月、1年の男子学生=当時(18)=が学生寮(東京都小平市)の新入生歓迎会で飲酒し死亡した問題で、同大は14日、歓迎会開催にかかわった2年生のうち1人を退学、4人を停学、11人を訓告処分にしたと発表した。学生・教育担当の坂内徳明副学長は14日付で辞任した。」(from産経新聞)
[通過儀礼]
◎ 一気飲みは、ある意味、通過儀礼(特定集団へのメンバーとして加入する際に行われる儀礼)的に行われてきたがために、口頭・文書などでのその場限りの告知 では一掃は困難だろう。通過儀礼はしばしば肉体的精神的試練を伴う。一気飲みは、その上に上下関係の確認儀式という側面も持っている。
[無理強い的一気飲みは犯罪行為]
◎しかし、無理強い的な一気飲みは明らかにれっきとした犯罪行為である。首謀者だけでなく周囲ではやし立てた人も罪に問われる恐れがある。首謀者は、傷害罪、傷害致死罪に、現場で"いっき!!いっき!!"、とはやしたてた周囲の人々は、障害現場助成罪などに問われる。
[損害賠償の請求]
◎民事上遺族から莫大な金額を損害賠償として請求されることもある。過去にも、犯罪として成立しなくても、民事事件として損害賠償を支払うという形で和解が行われている。
[イジメとも関連]
◎一気飲み強要は、イジメとも関連する。イジメは、強者(多数者)が弱者(少数者)へ行う、さまざまな嫌がらせ、暴力、強要である。イジメは学校現場だけではなく、あらゆる場所で発生している。職場、家庭、集会、民族間、ネット上でも。
[さまざまなハラスメント]
◎ 実際、飲酒の強要は、アルコールハラスメント(ハラスメント=嫌がらせ:アルハラ)と呼ばれている。それ以外にも、モラルハラスメント(言葉や態度などによって心を傷つける精神的暴力)、セックスハラスメント(セクハラ)、(上司が部下に言葉や態度による暴力を振るう、できもしない執拗な要求で精神的に苦痛を与え る)パワーハラスメント/パワー=権力:パワハラ)、アカデミックハラスメント(研究教育の場における権力を利用した嫌がらせ:アカハラ)、などなど。
[体質的に酒が飲めない]
◎私は酒が飲めない。体質的にだめなようである。今では、ビールをコップで1cmほど飲んだだけで酔っぱらってしまう。頭はがんがんし、胃はムカムカし、足はふらつく。体はだるい。
[嘔吐]
◎そして、30分以内に吐いてしまう。若いときはまだ少しましで、コップ半分までは何とか持ちこたえられた。そして、自分でも酒が飲めればなあ、とさえ思っていた。今はそんな考えは持っていないが。
[約半数が下戸]
◎実際、日本人は遺伝的に下戸が多く、約半数が下戸で、約5%の人がアルコール類を一切受け付けない体質だと言われている。私もお酒をおいしいと思ったことはない。ビールなどは苦過ぎてのどを通らない。
[俺の酒が飲めないのか]
◎酒の席では、私が飲めないと分かっていても、上司(先輩)から、"飲め、飲め"と半強要された。そして、それを断ると、ほとんどの場合、"お前は俺の酒が飲めないのか!!"、と来る。それで仕方なく、注いでもらう。
[酒だ、飲め]
◎その時点で、許してもらえる場合もあるが、ほとんどが、"せっかく注いだ酒だ、飲めよ"、と来る。それで一口だけ飲むか、飲んだ真似だけする。
[酒の宴は拷問]
◎そんなこんなで、私にとって、酒の宴は、楽しみに行く所ではなく、拷問を受けに行く所であった。付き合い上、仕方なく行く。そしてできるだけ入り口の近くに陣取って、盗塁の機会をうかがう。
[軽度の飲酒は人間関係の潤滑剤]
◎私自身も、軽度の飲酒は気分を楽しくし人間関係を円滑にする潤滑剤の役目を担っていることは重々承知している。それを否定するつもりは毛頭無い。しかし、こちらが酒を拒むのを、勧められた杯を辞退するのを、敵対的な行為とすら考えられた。
[ともに楽しめる楽しい場を作れ]
◎飲酒辞退を敵対行為と見るのだけはやめてもらいたい。飲める人も、飲めない人も互いに相手のことを分かり合って、互いに楽しい場にしてゆきたい。飲めない人は、酔わなくても楽しめるのだ。ともに楽しめる楽しい場を作り上げたい。