真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

授業に総合(複雑系・生態系)学習の復活を望む

[全員同じ知識]
◎もし、100人の知識人が全員同じ知識を持っていたとしたら、意思疎通はとても楽である。相手が何を考えているかも判断しやすい。自分を見れば、顧みれば、相手がほぼ分かるのだから。
[人種的な偏りが極端]
◎日本はそれでなくても、単一民族集団と言われてしまうほど、人種的な偏りが極端である。だから、言葉においても、行為においても、直接に表現しないで、相手に察してもらうという方式を取ってきた。
[発展は望めない]
◎しかし、それではさまざまな分野への発展は望めそうにもない。何故ならば、比喩的に言えば、暖流と寒流がぶつかる潮目ができる三陸沖は、良い漁場である。それは、プランクトンや小魚が多く、それらを食べる大きな魚も集まるために、絶好の漁場となる。
[仲良きことは美しき哉??]
◎つまり、異質なものがぶつかり合うことによって、そこに摩擦が生じることによって、反省や議論や話し合いなどが生まれるからである。「仲良きことは美しき哉」だけではない。
[完全にバラバラでも]
◎とはいっても、逆に、100人の知識人が全員同じ知識を持っていないで完全にバラバラであれば、出発地点である、意思疎通すら望めそうにない。ライオンと、羊と、サルと、カメと、カラスと、豚と、などなどが同居するようなものであろう。
[同床異夢]
◎所で、私からすれば、日教組も、文部科学省も、ともに全員同じ知識を持つことを望んでいるように思える。ただ知識の中身は違うようだが。そういう点では、同床異夢かも。
[児童学生を漁師に]
◎今はネットの時代である。すべての情報・知識はネットに放り込まれようとしている。それで思うのは、すべての児童学生を漁師にしては如何か。
[自らの網を投げ入れ]
◎もちろん、本当の魚を捕る漁師ではないが、「ネットの海」に自らの網を投げ入れて、自らの力で知識を捕獲する知識漁師に。
[試験問題が暗記だけで解答]
◎というのは、今のような受験制度では、問題設定能力が鍛えられない。試験問題の多くが暗記だけで解答できてしまう。だから、解答ではなく、単なる解凍である。もう持っている知識を問う試験は終わりにしてほしい。
[使用頻度の低い事項を問う]
◎暗記中心の問題を作りながらも、高い正解率を避けるためには、使用頻度の低い事項を問うことになる。つまり、難易度の高さを求めることになる。
[無意味な莫大な量の暗記]
◎そうなれば、単なる物知り的な、実用性のない浅くて広い知識量を調べる結果となる。それでは、受験者は、無意味な莫大な量の暗記を強いられる。無駄な努力を強いられる。
[時代にはそぐわない]
◎これはもはや現代の時代にはそぐわない。今では、例えば、絶対音感バイリンガル、卓球、ゴルフ、東大受験教育などなどの早期教育が盛んに行われている。そのようなハイレベルを求めるならば、早期から実施する必要がある。そのようなことから、音楽家の子どもが音楽家になる可能性が高くなる。歌舞伎の世界がそうであるように。
[総合学習複雑系科学=生態系]
◎これは未来の職業を意識した職業訓練である。でも、公的な学校ではそうはいくまい。そこで、高い専門的能力を求める時代に合う教育をするためには、総合学習複雑系=生態系としての知識を身につける教育を構築してほしい。
[生きた知識を学び取る]
◎細切れとしての抽象的な知識を学ぶのではなく、つながった生きた知識を学び取る。つまり、フィールドワーク的な学習に重きを置く教育を。実際の世界から生きた知識を自分の手で、自分が望む、好奇心を持って臨める教育を確立してほしい。
[ファシリテート]
◎その教育方針では、教師が知識を教えるのではなく、教師は、学生が学び取る過程をファシリテート(facilitate/事を容易にする、楽にする、促進[助長]するfrom研究社 新英和中辞典)する役割を担う。
参考資料→(私のブログ)「日本は図書館の電子化を推進して欲しい」
[総合学習だけでも良くない]
◎もちろん、すべての時間を総合学習に当てるという授業形態ではない。また、総合学習だけでも良くない。私が以前このブログで「学校はいまだ知識の配給所」という記事を書いた。そこから四つを引用する。
[小学校教育=脳幹教育]
◎「小学校教育を一言で言えば、脳幹教育である。脳幹を鍛える、脳幹へ向けた授業である。脳幹教育であるべきである」
[脳の成長発達に添う]
◎「脳は発達順序や時期が大まかに決まっている。それ故に、子供の教育は、そのような脳の成長発達に添う形で進められるべきだろう」
[中学校時代=自己主張時代]
◎「中学校時代は、知識の習得と同時に、徐々に、本、ネット、他人が持つ知識を借用して、自分の考えを構築してゆく自己主張時代、自分の考えを形成してゆく時代でもある。そのための、思想形成の方法の伝授と訓練が必要となろう」
[高校時代=知識と技術を習得]
◎「高校時代には、ある程度固まりつつある、自分の個性を模索しながら、自分の未来に合った知識と技術を習得、獲得してゆく時期であろう。それには、学校が、一般教養的なものだけでなく、個性を磨くための実践的な課題を提供する場になっていなければならない。しかしいまだに、一般教養的な内容で、学ぶ者には本当に面白みのない授業内容である」
[大学時代=社会で通用する専門的知識と技術]
◎「大学時代は、自分の未来を見据えて、生涯にわたる専門的知識と技術を身につける時代である。しかし、大学では、社会で通用するほどの専門的知識と技術を提供できないために、就職のためにはダブルスクールが当たり前と言うほどに、大学は頼りない場所である」
[時代が要請する教育を提供]
◎要するに、脳の成長に合った教育、時代にあった教育、個性にあった教育、将来の仕事に適合する教育を提供する仕組みを、政府は確立してほしい。