真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

民主党さん、信頼は実績から生まれるんですよ、頑張れ

[政権交代]
◎今夜(2009/9/2)、「クローズアップ現代」=from"NHK"で、テーマ、「シリーズ政権交代(2)どう変わる暮らしと景気」を見た。
[キーワード的な言葉だけ]
◎私自身、幾分か民主党マニフェストの中身を聞いていたが、実際に頭に残ったのは、キーワード的な言葉だけであった。
[自民党方式と民主党方式の違い]
◎スタジオには、民主党議員が招かけて、聞き手からのうまい誘導で、自民党方式と民主党方式の違いが分かりやすく解説されていた。それを元に、私が自分なりに理解した内容を記す。
[トップダウン方式]
自民党方式を、極端に一言で言えば、上から下へと流し込む、落とし込むやり方である「トップダウン方式」である。
[ボトムアップ方式]
◎それに対して、民主党方式は「生活第一」である。それを「ボトムアップ方式」という。それは、「トップダウン方式」とは逆に、下から上へと押し上げる、持ち上げるやり方である。
[まず大企業などへ集中]
◎例えば、経済成長を税制優遇とか、投資とかなどを、「トップダウン方式」では、まず大企業などへ集中させて、そこから中企業へ、さらに小企業へ、そして最終的に消費者へとお金を回していく。
[土木・建築が占める割合]
◎日本ではそのやり方をとり続けたが、「国の予算のうち、土木・建築が占める割合は、ヨーロッパが6〜7%、アメリカが8%」である。
[40〜50%]
◎それに引き替え、日本は、土木・建築が占める割合は、何と何と、40〜50%。「コンクリートの使用量を国土の単位面積あたりで比較すると、日本はアメリカの33倍」である。
[箱物など建設に偏りすぎ]
◎この数字を見てもおわかりになるだろうが、如何に日本が箱物など建設に偏っているか、驚くばかりである。予算がそこへ余りにも集中して注ぎもまれていたかが分かる。
[一人あたり1000万円近い借金]
◎その結果として、「国民一人あたり1000万円近い借金」を抱えている。しかるに、日本は、もはや「豊か」という実感のない経済状況にある。潤ったのは、一握りの大企業だけであった。
[消費者へまず直に手渡す]
◎それに対して、民主党が実行しようとするのは、年間31万円あまりの子ども手当や公立高校の無償化など、国民(消費者)へまず最初に直に手渡す「ボトムアップ方式」である。
[大企業⇒中企業⇒小企業⇒消費者]
◎それに対して、今までの自民党方式では、お金などを、大企業⇒中企業⇒小企業⇒消費者へと循環させる方式である。そして、残念ながら、小企業や消費者にまでお金が流れ落ちずに途中で枯れてしまった。
[消費者(国民)⇒小企業⇒中企業⇒大企業]
民主党方式は「生活第一」と言うことで、それを逆回しする。消費者(国民)⇒小企業⇒中企業⇒大企業へとお金を循環させる。
[自民党の失敗をよく研究]
◎とにかく、民主党は、自民党の失敗をよく研究し、それを逆転させる政策を、国民に提示したようである。
[大企業は輸出で収益]
◎今日本の大企業は、海外への輸出で収益を上げている。その収益(お金)は国内を潤す方向へとは流れていかない。逆に、国内は先細りで、干上がってゆくばかりである。
[国内では賃金が下がる]
◎そのために、景気が良い(本当だったのか?)のに、国内では賃金が下がるという逆方向へと傾斜しっぱなしであった。
[内需拡大を目指す]
◎そこで、民主党は、先ずは外需ではなく、消費者(国民)へ直接お金を渡して、内需拡大を目指す。渡されたお金が、消費へ回されて、小企業⇒中企業⇒大企業へとお金を循環する。
[順番にお金が回る]
◎小企業と中企業は、国内を主な市場にすることが普通から、こういう順番にお金が回るだろうという想定である。
[自民党の方式では衰退するばかり]
◎とにかく、国民は、自民党の方式では、衰退するばかりである。借金がふくらみ続けるばかりであると知った。これは民主党が強くなって、ようやく国民に知れ渡った事実である。
[改革を期待]
◎小泉元首相が、構造改革郵政民営化自民党をぶっ壊す、ということで、自民党の方式を改革してくれると期待して、国民は大勝利をプレゼントした。
[プレゼントで細々と生きながらえる]
◎だのに、自分(小泉元首相)は結果がはっきり見える前に、さっさと退場し、その後の三人は、そのプレゼントで細々と生きながらえた。
[自民党では完全にダメ]
◎それらを見た国民は、自民党ではもはや完全にダメだとはっきり悟った。かといって、民主党を全面的に信頼して託したわけではない。
[腰折れ]
◎今までやってきたことを逆回しするわけだから、本当に猛烈に力で、踏ん張って頑張り続けなければ、腰折れしてしまう。
[犠牲は覚悟の上]
◎しかも、民主党のやり方で、倒産や先細りの企業などがある程度出てくるが、それをきっぱりとやりきる強いリーダーシップが必要である。織田信長のような、目的のためには、少々の犠牲は覚悟の上と、強行せねばならない。
[信頼は実績を見て]
◎私は以前(2006/10/20)「信用を信頼しますか」という記事を書いた。信用や信頼は、実績を見て、後からついてくるものである。まずは、この4年間のモラトリアムを与えて、結果を楽しみに待とうと思う。