真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

古本を1円で売っても儲かるアマゾンの仕掛け

[本棚は空っぽ]
◎私の本棚は、見事なほど空っぽである。といっても、本を読まないのでもないし、本を買わないのでもない。読み終わると、1ヶ月以内に子供会による古紙回収に出してしまうからである。
[図書目録]
◎本を図書館並み(?)に貯め込んでいる人もいる。図書目録を作っている人もいる。私も以前は本を貯め込んでいた。最盛期(?)には、何百冊も入る本箱を二つ並べていた。
[なぜ本を置いておくのか]
◎しかし、中年頃に、「なぜ本を置いておくのか」考えてみた。読み返すためか。必要なときに調べるためか。はたまた飾りや人に見せるためか。
[先にあるものに手を出す]
◎私は、何事に寄らず、改めて読む、見る、聞くのを好まない方である。常に先にあるものに手を出すタイプである。だから、見返さない、読み返さない、聞き返さない。
[思い出の品を取り置かない]
◎だから、記念の品を買わない。思い出の品を取って置かない。記念写真も数年以内に捨てる。というよりも、今まで何回も引越をしてきたので、そのたびに不要品として捨ててきた。
[過去の写真は数枚ほど]
◎だから、私の過去の写真は数枚ほどしかない。親の形見の品というものもない。私の理想型は、死ぬときには、風呂敷一枚分の遺品で済むようにしたい(死体)である。
[探すのがたいへんで時間の浪費]
◎とはいっても、「必要なときに調べたい」ときはいくらでもある(あった)。しかし、どれのどの辺にあるか思い出せない。探すのがたいへんである。ものすごい時間の浪費を感じる。そしていつもいつも悔しいながら諦めてきた。
[ネットで簡単に捜し物が見つかる]
◎しかも、さらには、最近では、ネットで調べると、案外簡単に捜し物が見つかることが多い。だから、取って置くのは無駄のように感じている。パソコン1台あれば済む。
[本は処分]
◎こんなあんなで、本は処分することにしている。しかし、一番上の娘は、不要品はネットオークションで売り、欲しいものはまずネットで調べる。そして、いつもそれでうまくいっている。
[売値が1円本]
◎ということで、私もごく最近本を古紙回収に出すのを改めることにした。そのいきさつはこうである。アマゾンで本を探していたら、新品に混じって古本がたくさん展示されている。しかも、売値が1円である。
[なぜ1円なのだろう]
◎「なぜ1円なのだろう」と思った。余りにも商品の痛みが激しいからなのか。店名の広告費として赤字を覚悟か。とにかく一か八か試しにその1円本を買ってみた。送られてきた本はそれほど痛みはない、ごくごく普通の古本である。
[初出品は驚くほど簡単]
◎また、自分の持っている本を試しに売ってみようと考えた。何回か手続きで間違ったが、初出品は驚くほど簡単であった。売値をいくらにするか迷った。
[アマゾンへの支払い]
◎例えば、300円で本を1冊売るとすれば、アマゾンに、「100円+80円+45円(15A%)」だけ支払う。それにプラス送料が必要である。
[収入の方は]
◎他方、収入の方は、「300円+340円(配送料)=640円」である。出品から注文が入るまで2日であった。さすがアマゾンである。さっそく梱包して郵送した。郵送費は180円。
[235円を手に入れる]
◎結局、私は、「300円+340円=640円」−「100円+80円+45円+180円」=「235円」を手に入れることとなった。
[悪くない商売]
◎これは悪くない商売である。そこでようやく、「売値が1円」のからくりが読めてきた。固定の配送費「340円」が収入源である。340円(配送料)を以下(如何)に安く抑えるかが鍵である。
[クロネコメール便]
◎それでネットで調べてみた。「あった!!!」。「クロネコメール便」である。これは最低料金が80円である。小さな文庫本ならこれで送れる。事実私が買った本はそこを通じて送られてきた。
[送料が80円]
◎もし送料が80円で済むならば、1円で売っても儲けは出る。出費=「100円+80円+1円(?)+80円(送料)=261円」。収入=「1円+340円(配送料)=341円」。
[1円で売って80円の儲け]
◎収入(341円)−出費(261円)=80円。1円で売っても80円の儲けが出る。もし本をただで手に入れることができれば、多売をすれば、儲けが出る。
注)大量に販売するならば、出費内の「100円」はもっと安くなる。数円に抑えることも可能である。
[数十万冊を1年間に売り上げ]
◎あらためて、アマゾンの1円本の出展者を見ると、数千冊とか数万、中には数十万冊を1年間に売り上げている。年間1万冊を1冊1円で売っても、80万円(月に6万6000円強)の儲けが出る。これだけであれば、もちろん人を雇えば、完全な赤字だろうが。10万冊ならば人を二人や三人雇ってもペイする。
注)出品者: イーブックオフ アマゾン店/評価レベル:96%の高い評価 過去12か月の評価(215520)。この出品者に対する評価: 532106。
[小遣い稼ぎレベルならば]
◎専業主婦が小遣い稼ぎというレベルならば、年間1万冊の販売はあり得るのではないか。毎日30冊ほどの梱包と配送の手間が必要だが。
[いかにただで本を手に入れるか]
◎とはいえ、「いかにただで本を手に入れるか」だ。最初に話題に出した子供会の古紙回収に関わるならば大いに可能である。それであってもやはり、月に850冊ほどの本を集めるのは大変だろうが。
[ロングテール]
◎私はこの図式から久々振りに、「ロングテール」という言葉を思い出してしまった。これは零細古本店の生きる道かもしれない。いやすべての古本屋の大きな生きる手だてかも知れない。
[脅威が待ち受け]
◎しかし、これも大きな危機が待ち受けている。さいきん、iPadが発売された。以前にはKindleも売り出された。これは電子書籍用機器(小型ノートPCに近い)である。
[電子書籍はリサイクルできない]
◎だが、電子書籍はリサイクルできない。これが小さい機器による大きな危機である。ネットは古本のリサイクルを推進させてきたが、同時にデジタル本も推進させている。物的本が出版されなくなると、古書リサイクル業は成り立たなくなってしまう。
[それほど安いとは言えない]
◎電子本は、物的本よりも安いが、古本としてリサイクルできないことを考えると、それほど安いとは言えなくなってしまう。それに気づく時期がいずれやってくるだろうが。

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参考資料→「大金持ちも驚いた105円という大金」(fromアマゾン)

参考資料→「せどりで副業!30代ダブルワーカーの日記」(fromアマゾン)