真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

「ウェブ進化論」と「ムーアの法則」から推測する、人類以後の新生物は何か

ウェブ進化論
◎私は、突然以前読んだ本の読み返し始めた。その本とは、「ウェブ進化論」(本当の大変化はこれから始まる)(by梅田 望夫fromちくま新書)である。
羊頭狗肉
◎なお、このブログの題名を見られて訪問された方には申し訳ないが、この題名は、「羊頭狗肉」である。「ウェブ進化論」と、「ムーアの法則」と、「新生物」の関係はあまりないように思える。
「情報は化学反応し自然発火」
◎それでもう一つ思い浮かんだ題名は、「情報は化学反応し自然発火する」である。ともかく、一応最後まで読んでいただければ有り難い。
「強烈に衝撃を与えた本」
◎この本の題名「ウェブ進化論」(発売日:2006/02/07)を知らないパソコン利用者は絶無だろうと思われるほど、強烈に衝撃を与えた本であった、少なくとも私にとっては。
チープ革命が生む方向性」
◎その本の最初のページには、見出しが、「チープ革命が生む方向性」である。その最初に、「ムーアの法則」が紹介されている。そしてそれを元に梅田は、次のように述べる。
ムーアの法則
◎おおよその内容は、「新しい製品、新製品が登場すると、顧客ニーズが多いから、価格が下落せずに、機能・性能・利便性が向上する。しかし、製品が十分に成熟し、利用者が要求する機能・性能・利便性などが満たされると、価格が急激に下落する」というものである。
Windows
◎例えば、パソコンの基本ソフト"Windows"は1995年あたりから顧客ニーズが急激に増加し、機能・性能・利便性が向上し続けた。しかし、"WindowsXP"あたりから機能・性能・利便性が成熟段階に到達した。
「巻き返す絶好の機会」
◎成熟段階に到達したにも関わらず、これは独占(寡占)状態なので、価格が急激に下落しなかった。だから、対抗勢力にとって、巻き返す絶好の機会到来である。
「成熟製品にまとわりつく悪霊」
◎つまり、マイクロソフトにとっては、価格を下げても収入減という不幸が到来し、価格を維持しても対抗製品との競争激化という不幸が到来する。成熟した製品にまとわりつく悪霊である。
「非日常品から日常品化へ」
◎これは非日常品から日常品化への過程である。これは製品の進化の自然な流れである。人工物ではない、自然界の生物進化においても、同じようなことが起こる。全ては同じ宇宙内の出来事である。
「新しい種は急激に進化」
◎今までにない新しい種が生まれると、急激に進化を遂げる。であっても、所属する生態(特定環境)内で最適化すると進化が止まる。例えば、人類の誕生である。
「頭を押さえる対抗製品」
◎人類という新製品が登場すると、その頭を押さえる対抗製品が未だ生まれていない。よって、機能・性能・利便性が向上し続けた。
「人類をも超える対抗勢力」
◎私たち人類の機能・性能・利便性が成熟段階に到達しただろうか。私は達したと思う。私はある意味人類の進化は成熟段階に達したと思う。では、人類にとっての人類をも超える対抗勢力とは何んだろうか。
注)人類の持つ最大の機能は脳である。その脳は成熟段階に達した。
「情報それ自体が進化」
◎私は、「情報」ではないかと思える。人類よりも、情報それ自体が進化し続けているとも感じられる。「情報」が、人類の進化を止め、次なる新製品として、機能・性能・利便性が向上し続けていくのではないか。
参考資料⇒「「アイデアのセックス」と「知的独占」について考える」=from"BPnetビズカレッジ:ブック|nikkei BPnet<日経BPネット>"

「ヒト」が互いにアイデアをセックスさせる「人間」となったとき、「ふつうの生物の一歩上」を行くようになった
「情報が自己産出する段階」
◎人類が情報を生産しているではないかと反論されるかもしれないが、もはや「情報」が情報を自己産出する段階に到達し始めているのではないか。
注)情報が自己産出する場がネット(コンピュータネットワーク)であろう。ひとつの脳を引移したかのような、世界にまたがって張り巡らされる巨大ネットワーク。あらゆる情報がそこに投げ込まれて巨大化し続けている。
「寄生して自己増殖」
◎ウィルスが生物体内に「寄生して自己増殖する」ように、情報が人類に寄生して自己増殖する段階に達しているのかもしれない。その話をどこかの映画で見たような気もするが。
「科学が人類を操る」
◎「情報を作り出しているのは人だ」と言われるかもしれないが、私たち人類が主体的に情報を産出しているという確信は持てるのだろうか。例えば、人類が科学を操っているという確信があるだろうか。もしかすれば、科学が人類を操っているのだという可能性だって考えられる。
「脳をだます、脳にだまされる」
◎私は以前(2009/01/04)「脳をだます、脳にだまされる」という記事をこのブログに書いた。そこから引用。
脳はありのままの情報を私たちに送り込んでこないのだ。脳は、脳自身の法則を元に判断して、その結果を私たちに送り込んでくる
「私の脳みそは私の物か」
◎私は、自分の脳は自分の所有物なのだろうかという疑問を持っている。それで以前(2008/07/17)「私の脳みそは私の物か」という記事もこのブログに書いた。そこから引用。
脳は、知識を放り込んでやると、ある一定量になると、自走し始める。投入した知識に法則を見出して、その法則に基づいて自走機能する。
「私の脳の所有者は誰」
◎私の頭の中にある脳が、私の所有物でなければ、一体、私の脳の所有者は誰なのだろううか、そんな疑問を感じるのだ。私が脳を持っているのか。脳が私を持っているのか。
注)私の一部としての脳か、脳の一部としての私か。仏教では無になれという。無になれば、自我(私)よりも有能な脳が自走するという。
「脳の自走の現象か結果」
◎脳が、本人の意思に反して、自走した結果、犯罪を犯す事例が後を絶たないように思えてならない。統合失調症とは、脳の自走の現象か結果であるかもしれないとも思える。
「無意識は自走する脳機能」
◎もし、脳が、本人の制御を離れて、自走し始めると、どうなるのだろうか。フロイトが無意識を解き明かしたが、無意識とは、自走している脳機能のことである。
「未知の自分が9割」
◎あるブログの題名、「潜在意識を上手に使って人生の達人になろう」=from"あいレイキ"にひかれ訪問した。そこには「自分の気付いている顕在意識と無意識の潜在意識との割合は1:9といわれています」とある。私たちの中には、無意識の潜在意識という未知の自分が9割をも占めている。
「自走機能のせい??」
◎「ウェブ進化論」から、「ムーアの法則」から、随分遠くへ来てしまった。これも私のせいではなく、私の脳の9割を占めている自走機能のせいである。