真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

エジプト革命に見るように、血縁・地縁からSNSによる知縁が主体に躍り出た

◎以前(2009/06/02)、私は、このブログで、「血縁、地縁、知縁」という記事を書いた。そこから引用を三つ。

縁は層構造(階層構造)に成っている。血縁(1F)→地縁(2F)→知縁(3F)(同じ知識の共有)。所で、あなたはどの層で暮らしておられますか。それとももうすでに4Fにお住まいですか。生まれてから、血縁(1F)→地縁(2F)→知縁(3F)へとつきあう範囲が広がる。
昔は(もちろん今も継続するが)、「お茶」や「お花」や「踊り」などの趣味を習うという形で「コミュニティー」が存在した。しかし、今の「SNS」と大きく違う点は、先生・講師を核として、そこに同心円的な集まりが作られていたということであろう。
SNS」は、習い事世界のような上下関係の世界ではなく、対等なつながりである。自然発生的な輪である。砂糖にありが群がるように、同じ趣味を核に人々が集う。
生まれたときから「SNS」があるという世代が世の中の中心に位置するようになれば、上下関係の世界ではなく、対等なつながり世界が当たり前という体制が築かれているかも知れない。
◎ちなみに、「SNSとは【Social Networking Service】(ソーシャルネットワーキングサービス)」=from"IT用語辞典"から定義を引用。
人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型のWebサイト。友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供したり、趣味や嗜好、居住地域、出身校、あるいは「友人の友人」といったつながりを通じて新たな人間関係を構築する場を提供する、会員制のサービス
◎「生まれたときから「SNS」があるという世代が世の中の中心に位置するようになれば、上下関係の世界ではなく、対等なつながり世界が当たり前という体制が築かれているかも知れない」と書いたが、実際に「SNS」が世界を変えつつある。
◎例えば、「チュニジアで起きた史上初のサイバー発革命 ツイッターが広げた蜂起の波」=from"日本経済新聞"、「エジプト、ネット世代の「革命」連帯も世界規模」=from"asahi.com朝日新聞社)"、のように。
◎このような革命とも言える事態が独裁国家津波のように押し寄せている。そこで、そのような国々はそれを阻止する目的で、ネット利用を制限し始めた。
◎ということで、アメリカは「“ネット利用の自由 保障を”」=from"NHKニュース"という声明を発表している。お隣りの国も戦々恐々としているかも知れない。
◎とはいっても、平和の国日本では、政治家によって国をめちゃくちゃにされようが、若者が大々的なデモを組織して、政府を倒す可能性はほぼゼロに等しいだろうが。
◎もちろん、日本でも、「SNS」は盛んで、twitterfacebookの隆盛を見れば明らかだろう。日本の若者にも不満があるが、政府を転覆させてまで叶えたい希望はない。
追記)もしかすれば、政治の力とは無関係に国が動き始めているのかも知れない。もはや日本国は天空の城ラピュタと化したか。
◎ということで、その一員である私も、平和ボケ的に利用方法を考えて、お付き合いにtwitterを活用しようと模索している。
◎私は、以前(2011/01/23)「ツイッターを使ってみてがっかりは私だけなのだろうか」という記事をこのブログに書いた。まずは、そこから引用。
私の理解している範囲内での、ツイッターの最も大きな特徴を一言で言えば、「ピンポイント」だろうと思える。時間的にも、文字数的にも、空間的にも、深みにおいても、目的においても。
この「ピンポイント」性によって、ツイッターの巨大な潮の流れから、自分の目的に叶う情報を見つけ出すのも、本当に本当に苦労する。未だ目的を達したことがない。
◎私はtwitterで発信する気は全くない。私にはtwitter発信が、おしゃべりの延長線上にあるとしか感じられない。私はどうしてもまとまった内容を発信したい。なので発信はこのブログに限定している。
◎ということで、twitterの利用は、そこで手に入れた情報をevernoteへメモとして放り込むという使い方に限定することにした。まだ、メモは一本も送っていないが。
◎話はガラっと変わって、前回(2011/02/12)、このブログで、「「社会脳 人生のカギをにぎるもの」を読んで(特に前部帯状回について)」という記事を書いた。その本「社会脳 人生のカギをにぎるもの」から引用。
群れの規模が大きくなれば、社会的関係がそれだけ複雑になる。顔や声を見分けるといった社会的認知、複雑な個体間の関係に対処するための社会的行動に必要な情報処理を行う皮質領域を発達させた。
人間の皮質は、巨大化、複雑化する社会構造と視覚的情報処理という二つの淘汰圧を受けてここまで進化を遂げてきた。
霊長類の研究において、新皮質の大きさとよい相関を示すのは、群れ全体の大きよりも、毛づくろいをする小集団の大きさである。
◎人類の進歩は、顔や声を頼りに社会的関係(血縁、地縁)を構築してきた。それが、いまやネットを介した交流が主体となろうとしている。今後人類の脳はどう変化してゆくのだろうか。
◎「SNSを介した関係」と、「毛づくろいをする小集団」との両方を持つという社会的関係構築が、これからの主流になっていくのではないだろうかと、感じるこの頃である。