[人間の脳]
◎脳(特に人間の脳)は、｢中枢神経系｣(fromWikipedia)が極めて発達している。その内で、｢大脳新皮質｣(fromWikipedia)が驚異的に進化している。
[脳と自民党と民主党の政治]
◎以前(2009/10/01)、私はこのブログで、｢脳(特に前頭連合野)と自民党と民主党の政治｣という記事を書いた。そこから冒頭部分を引用。
今毎日、脳に関する本を読み進めている。脳についての知識を読んでいると、政治のことが思い浮かんだ。ということで、脳と政治の対比を述べてみたい。
参考資料→(私のブログ)｢政治と階層構造と｣
[その続きを書く]
◎ということで、その続きというか第二弾というか、そのようなものを書いてみたい。
[大脳新皮質]
◎改めて、中枢神経系の中でも、その中心的な大脳新皮質については、五感から入る情報を集中的に集め、それを処理して、出力(思考と実行)する。
[情報のボトムアップとトップダウン]
◎別の言い方をすれば、五感から入る情報をボトムアップして、中枢神経系(特に大脳新皮質)に集め、それを処理して、トップダウンする。
[政治の流れ]
◎政治で言えば、国民から情報を、役所や官僚など行政機関に集中的に集め、政治(政府)がそれを最終処理して、法律として出力し、それを役所や官僚など行政機関が具体的に出力する。
[脳の中で政治に該当]
◎それらの行為に関して、脳の中で、政治(政府)に該当するところは、｢前頭前皮質／前頭前野／前頭連合野｣(fromWikipedia)である。
[前頭前皮質の大きさは6倍]
◎人間はこの部分が他の動物に比べて、飛び抜けて大きい(広い)。修正引用fromWikipedia。
ヒトの前頭前皮質の脳に占める割合は他動物に比べてはるかに大きい。加えて、500万年もの間のヒトの進化において脳の大きさが3倍になった際、前頭前皮質の大きさは6倍になっている。[前頭前野は情報を高次元化する]
◎前頭前野は、右脳側が空間(二次元･三次元化)情報を司り、左脳側が時間(一次元化･四次元化＝積分化)情報を司る。
参考資料→｢次元｣(fromWikipedia)
[人間の脳は情報を三次元化]
◎別の言い方をすれば、右脳側前頭前野は、複雑系(空間的に統合された情報)を扱う。例えば、テレビは、一次元情報(電波)を受け取って、変換器がそれを二次元化して画面に映し出し、人間の脳は、それを三次元化･四次元化する。
[左脳側前頭前野は線形情報を扱う]
◎左脳側前頭前野は、線形(時間的に統合された情報)を扱う。線形(時間的統合)情報の代表例は、言語である。人間の脳は、その線形(時間的統合)情報を複雑系(空間的統合)情報に変換する。
[情報を時間的空間的処理]
◎つまり、前頭前野は、さまざまな情報を、時間的空間的処理を施す。特に人間の脳は、このような高度に情報を変換できるコンバーターである。
[前頭葉]
◎思考(試行･シミュレーション)する前頭前野が属している前頭葉には、それを実行に変換する運動野もある。
[変換部署]
◎つまり、前頭葉は、さまざまな(断片的な)情報を、統合された思考(前頭前野)と実践(運動野)への変換(コンバーター＝プログラム化)の部署である。
[情報の入力貯蔵場所]
◎前頭葉から後ろは、それに対して、外から受け取る情報と内(中)からボトムアップする情報の入力場所(スクリーン)と、さまざまな断片的な情報の貯蔵庫である。
[政治に当てはめれば]
◎それらを政治に当てはめれば、前頭前野が政府(思考･試行･シミュレーション)であり、運動野が官僚(コンバーター＝プログラム化)である。
[後頭葉は中央行政機関]
◎後頭葉(前頭葉を除いた後ろ側部分)は中央行政機関である。前頭前野が求める情報の入力と処理(統合化)と蓄積が大きな職務である。
[新皮質以下の脳部分は地方行政機関]
◎大脳新皮質以下の脳部分は、地方行政機関である。脳も階層構造を成している。運動野が発した運動指令は、末端神経から伝わって、身体を動かす。
[国家の最高府は]
◎前頭前野に該当する国家の最高府は、あらゆる情報から練り上げた政策を運動野(霞ヶ関官僚)に実行可能なプログラム(法律)に組み立てさせるのが本来の仕事である。
[情報の流れ]
◎順番的には、前頭前野＝立法府･政府から、運動野(霞ヶ関官僚)へ、さらにそこから大脳新皮質以下の脳部分や末端部分へと情報が伝わる。
[結果をフィードバックする情報が必要]
◎しかし、脳はその結果をフィードバックする情報が必要である。つまり、指令がうまく結果したかどうかの結果情報をしっかり受け取らねばならない。
[脳を手本に国の立法と行政の仕組みを]
◎人間の脳は自然が創り上げたものである。その自然が創り上げた脳を手本にして、国の立法と行政の仕組みをもう一度考え直し、組み直してはどうだろうか。
