真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

知ると気づくとの違い、その二

私は、以前(2016/02/09)、私のこのブクロで
「知ると気づくの違いはなんだろうか」、という記事を書いた。そこからの引用。
「気づくには、すでに自分の中にある記憶、体験などを再点検、再評価、再認識などをすることである。
それに対して、知るとは、単に、知らなかったことを知るにすぎない。自分の頭の中になかった事柄を仕入れることだけを意味する」
ということで(?)、今回は、その時には書かれていなかったことの補足をしたい。
上にあるように、知るとは、持っていなかった知識を取り入れることである。
だが、気づくとは、過去に取り入れた知識や体験が、既に含んでいたんだけれども、その時には分からなかった意味や価値を、あるきっかけで、再点検、再評価、再認識などをすることである。
上記の表現を別な言い方をすれば、知るは、トップダウン情報である。つまり、最上位にある大脳新皮質主導の情報である。知性である。
それに対して、気づくは、ボトムアップ情報である。つまり、大脳新皮質よりも下位にある無意識からポップアップして来た情報である。無意識から意識にポップアップした情報である。だから、気づくは、意識主導では生まれ得ない。発想やインスピレーションと同じ方式である。
だから、意識が主導権を取って、脳が働いている間は、気づきが生まれ得ない。
瞑想したり、ボンヤリしたり、寝て夢を見たりした時に、自然とポップアップする。
要するに、知ることは、意識主導の働きであるが、気づくことは、無意識主導の働きである。

〈気づき〉の奇跡: 暮らしのなかの瞑想入門

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ブッダの〈気づき〉の瞑想

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