真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

私の読書方法と物書き方式

◎最近、「遅読」という言葉をよく見かけるようになった。さっそくググッてみると、トップに「遅読のすすめ」(fromアマゾン)という本が載っていた。
◎私も過去(20090626)にこのブログ内で、「速読と遅読、自分探しと原石と」という記事を書いている。私も極めつけの遅読派である。
◎今でも遅読ではあるが、もうずっと過去(30代前半)のことであるが、1ページ読むのに、数時間かかったこともある。
◎というのは、本文中のある言葉が呼び水となって、私の内部にある記憶・思い出が鮮明に蘇って来て、それが噴水のように私の脳裏を駆け巡る。それが一旦始まると、長い時には10〜20分は、それが私の心を占領する。
◎もちろん本の種類・内容にもよる。それが激しかったのは、心理学の本を読んでいる時である。毎日、数時間(多いときには8時間程)かけたのに、1冊の本を読み終えるのに、1週間もかかってしまうことも珍しくはなかった。
◎しかし、そのような思い出の噴水は、いつまでも続かなかった。たぶん、私の中にある記憶・思い出がそのような作業によって、出尽くして枯れてしまったのだろう。
◎まあ、読むことについてはそこまでにして、書くことに話を移す。私はどちらかといえば、ボトムアップ方式でブログ記事(コラム)を書く。
◎とはいえ、もちろん、トップダウンボトムアップを交互に使い分けながら書いているのであるが。私がこのブログを書くときには、まず最初に、何を書くかのテーマが浮かんでくることから始まる。
◎それは、書こうと思ってパソコンに向かっている時ではなく、殆どの場合、無関係なことをしている時か、誰かのブログや記事やコラムを読んでいる時である。
◎多いのが、読んでいる内容に、おやっと思ったり、言葉や内容に違和感を感じたときに、突如として、私の頭にテーマが思い浮かぶ。思い浮かぶと、そのテーマを何かに書き記す。
◎書き記さなければ、数分内に、それは霧散してしまう。この最初の段階、テーマの思いつきは、トップダウンなのだろうか、それともボトムアップなのだろうか。
◎テーマが思い浮かぶときには、必ずと言っていいくらい、私の内部で、疑問が発っせられている。私の意識をトップとし、私の無意識をボトムと見なせば、テーマはどこから来るのだろうか。
◎私の内部で疑問が発せられるならば、ボトムアップであるが、殆どの場合、外部の刺激(主に文章)に対して、内部が呼応するように疑問を発する。
◎外部の刺激がトップダウンであるから、トップとボトムの相互の呼応であろう。無意識は自ら動き出すことはない。必ず、ある刺激に対する呼応として動く。無意識は受動的である。
◎一旦、テーマが決まると、そのテーマから思い浮かぶものを、思い浮かぶままに、脈絡なく、言葉や文章を書き並べる。これはボトムアップである。その言葉や文から思い浮かぶものをさらにまた書き足す。
◎ほぼ出尽くすと、それから、それらへの補足として、自分の過去の文章や、それらに関連する内容を、他人のブログやコラムやネット上の辞書(特にWikipedia)を参照しに行く。
◎だから、最初は、2〜3行であったものが、どんどん書き増しされて行く。そして、ある程度文章らしくなったところで、筋書きを考える。この時までは、結論が見えていないことも多い。
◎私の文章に煩わしいほどに小見出しを付けているのはそのためである。つまり、小見出しは読み手のためのものではなく、ひたすら書き手の便宜のために付けている。
◎私は、書いている間でさえ、流れが見えていないし、ましてや結論を持っていない場合が多い。これは、風まかせの船に乘っているようなものである。
◎そのために、脈絡なく書き増された文章を、読み返しながら小見出しをつけ加えながら、自分の書いている文章の流れを読み取っていく。
小見出しをつけ終わると、その小見出しだけを見ながら、自分の文章を読解していく。つまり、自分の文章を、私が読者であるかのように読み取っていく。
◎そして、前後の脈絡がおかしい時には、それらを並べ替えていく。この時に、小見出しはとてもありがたい指標となる。
◎また、流れがおかしい場合には削除したり、流れが飛んでいるときには、新しい事柄を付け足したりして完成させる。
◎そして、一応完成したと思える段階で記事をアップする。そして、しばらく(時に数時間後か翌日くらい)して、改めて自分の記事を読みに行く。そして、必要に応じて、訂正や補筆をする。
◎この方式を考えると、私はどちらかといえば、ボトムアップ方式でブログ記事を書いていると思える。書いている途中でさえ、自分の書きたいこと、流れ、結論が見えていないこともしばしばなのだから。

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