真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

今度の衆議院選挙で思うこと、考えること

1)衆議院選挙が、年末(12月4日(火)公示、16日(日)投開票)に行われることとなった。私は、官僚の操り人形的野田内閣には全く期待していなかったので、衆議院の解散には大賛成であった。
2)私は、以前は民主党に期待していた。が、民主党には、政権担当能力がないことがはっきりした。また、民主党は、完全に自民党化してしまっている。ので、期待は急激にしぼんでしまった。
3)ということで、また、大阪人ということもあって、私は、維新の会に期待をしている。しかし、私の嫌いな石原慎太郎が党首となったので、ゲンナリである。ますますの右傾化が気になる。
4)しかももっと不愉快なことに、最近の世論調査によれば、自民党が、第一党に返り咲きそうである。私にとっては、あるいは、子供や孫たちには、悪夢だと感じる。
5)しかし、王政復古的自民党や、寄せ集めで構成された烏合の衆民主党に全く期待できない層のマグマを感じて、新しい党が続々と立ち上がってきている。特に、維新の会の性格が鮮明化しつつあるので。
注)滋賀県・嘉田知事 新党結成を表明 NHKニュース:::維新の会への失望が、新しい動きを加速させているのだろう。
注)嘉田由紀子滋賀県知事は27日、次期衆院選に向け「卒原発」を掲げる「日本(にっぽん)未来の党」の結成を表明、新たな「第三極」の旗を立てた。引用from【衆院選】公示前「第三極」完全に二分 嘉田氏、橋下氏に対抗心 小沢氏は胸なで下ろす? - MSN産経ニュース
5')これは大きな動きになりそうである。というのは、維新の会は、強い男性原理で動いているが、そこに優しい女性原理を前面に出す嘉田知事率いる「日本未来の党」は、多くの女性を惹きつける台風の目となろう。
6)私が自民党が大嫌いな理由は、既成の企業(農協ベッタリの古い型の農業者を含めて)を存続させることを、あるいは、復活させることを、最優先させようとしているように思えるからだ。
7)阿部総裁は、金融緩和を叫んでいる。金融緩和は、"中央銀行が市中に資金供給量を増やす、政策金利を引き下げるなどの操作をすること。金融緩和は景気が悪い時に実施される政策"(引用from金融緩和とは:マネー用語辞典)である。
8)金利はこれ以上引き下げようがないので、実際には、もっぱら資金供給量を増やす方向へとすすめるのだろう。
9)でも、お金がないから不景気なのではなく、お金を使いたくないから、将来が不安だから、未来への貯金をしているから、お金が回らないのである。
10)特に高齢化社会では、すでに一通り品物は家庭内に揃っている。需要があるとすれば、買い替え需要だけであろう。新規の製品を、開発しない限り大きな需要は期待できない。
11)また、高齢者は、物質的なものへの関心から、心理的、精神的なもの、体験へと目が向け変えられている。つまり、サービス業、観光業、など、心踊る体験へと興味が移っている。
12)だのに、自民党は、国土強靭化計画などという馬鹿らしい政策を打ち出している。土建業や地方には受ける政策かもしれないが、都会人には反吐が出る。借金倍増計画だろうか。
13)ということで、金融緩和は、効果がないと思えるし、下手をすれば、使い道のない資金によって、バブルの再来をもたらしかねない。と考えるので金融緩和には大反対である。
14)私が一番とってほしいと願うことは、既存の企業を守ることではなく、新しい成長分野へ投資をして欲しい、である。既存の企業を守るよりも、新分野の成長を育成する。
15)高齢者を優遇するよりも、新生児の成長を育成する。一斉集団授業よりも、個別指導を、教える授業から、能力や個性を引き出す伸ばす指導へ、中央集権的体制よりも、地方分権を、推進する。
16)私は、既存の大企業と新成長分野ということで、恐竜全盛期の隕石落下を思い浮かべる。隕石落下によって、最も繁栄していた、恐竜が急激に絶滅へと向かった。
参考注)恐竜絶滅の決定打はインドの隕石? - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ)
17)恐竜(頭上に被せられた重石の)絶滅によって、今まで日陰者(夜行性動物)であった、樹上のサル達が、昼間堂々と活動し始め、その結果、続々と進化を遂げていった。そして、その中から、我々の祖先が誕生してきた。
18)もはや、日本の企業(特に大企業)は、売りたいものを作り、消費者が買いたいものを作らない。そこで、外国企業が、消費者の購買意欲を喚起する買いたいものを持ち込んで、爆発的に売れる。
19)それを見た日本の企業は、渋々真似をして売りだす。こういうパターンが繰り返されてきている。昔の家電企業はどこへ行ってしまったのだ。
20)日本企業が売りたいものを作るのは、儲けが大きいからである。外国企業が持ち込む商品は、自分達には、利幅が薄いので嫌う。だからそのような製品には目を背ける。
21)日本独特のものを作ることによって、日本市場にだけ通用する製品を、日本市場にだけ販売する手法を使う。これによって、外国製品を排除しやすくなる。
22)しかし、斬新な製品を持ち込まれて、自分たちの製品が売れなくなれば、それらを真似る以外に手を持たないので、二番煎じ、三番煎じを演じている。哀れをもよおす。このような方式を続ける限り日本の企業に明日はない。
23)私はこういう企業の存続よりも、農業の復活を期待したい。農業への企業の参入許可、農業の近代化、大規模化によって、若者が農業分野で働ける。地方の活性化ともなる。
24)私は、TPPには賛成である。農業には不利に感じられるかもしれないが、不利は、知恵を絞り出し、能率、効率を引き出し、団結力を引き出す。もちろん、大きな恐怖は分裂を伴いやすいが。
25)TPPを実施しても、不都合な点が色々と見えてくるだろう。だから、数年毎の見直し、話し合いが必ず行われるだろう。そこで日本の外交能力が試される。
26)これらが、私の基本的考えである。とにかく、自民党が復活する姿だけは見たくない。第三極が、自民党に対抗できる勢力に育ってほしいものである。第三極の一角での「日本未来の党」の出現が、政治を面白くしそうである。