真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

アメリカ大統領選から見えてくるもの

英語の"trump"には、「切り札」「奥の手」「頼もしい人」「打ち負かす」、という意味がある。となれば、大統領立候補者としての、トランプ氏は、手強い相手だろう、今最有力候補である、クリントン氏にとっては。
引用from「trumpの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
もう一人、クリントン氏を脅かす候補者として、サンダース(Sanders)氏がいる。綴りが、"Thunders"(雷鳴)ならば、おもしろかったのに、とちょっと残念であった。
参考)「http://toyokeizai.net/articles/-/102411民主党のトランプ」、サンダース人気の謎、ヒラリーに肉薄する社会主義者の勝算」」
参考)「サンダースを熱狂的に支持する若者たちは、民主主義を信じていない | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイトト
だがしかし、やはり最有力候補は、クリントン氏であろう。彼女は、既成勢力(既得権益者達)を背景に立っている。
それに対して、トランプ氏とサンダース氏は、ともに、それらを打破しようとする、破壊者側に立っている。
トランプ氏は、幾分、国家主義的立場に立ち、サンダース氏は、社会主義的立場に立っている。
トランプ氏は、国家主義という面では、幾分、安倍首相に考えが似ているようにも思える。彼は、大富豪なので、誰からも資金援助を仰ぐ必要がないので、好きなことを自由に言い放題言える。
サンダース氏の信奉する社会主義は、冷戦時代には、禁句であったが、ネットの普及によって、共有が、大きなテーマとなった現代では、社会主義もなじみの言葉に成りつつある。
注)安倍首相は、既得権益側を優遇して、拡大した利益のおこぼれを、下流層へも滴らせて欲しい、という思考方式である。ヒラリー・クリントン氏と同じ側に立っている。
サンダース氏は、共有が合い言葉化している若者から支持を受けて、彼らから小口の献金、寄付を手に入れている。彼を有力候補に押し上げた背景には、「ウォール街を占拠せよ - Wikipedia」、がある。そこから引用。
「2008年9月にアメリカの投資会社リーマン・ブラザーズが連邦裁判所に連邦倒産法第11章の適用を申請する、いわゆるリーマン・ショックが発生して以来、アメリカだけでなく世界中が不景気に喘いできた。特にアメリカの19歳から20代前半の若者(ハイスクール卒、大学卒)の4割は職がなく、それに対し有効な対策を打てない政府に対する(主に中流層が抱く)不満が、このデモ呼びかけに賛同させたとされる。
2011年9月16日にはニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグがラジオ番組に出演し、悪化する若者の雇用状況を放置すれば、カイロやマドリードと同様にニューヨークでも暴動が起きかねないと警告するなど、溜まった不満の向かい先を心配する声が挙がっていた」
トランプ氏は、移民の排斥を掲げて、喝采を博している。今、ヨーロッパでも、難民問題で、大きく揺れ動いている。
アメリカでも、ヨーロッパでも、パイが小さくなっているために、安い労働力として流入して来る、移民、難民は、特に、下流層にとって死活問題であろう。
日本でも同様だが、雇用という面では、下流層、若者層にしわ寄せが行っている。日本でも、労働力不足から移民問題がくすぶっている。だから、日本でも、遠からず、移民問題が大きくクローズアップされて来るだろう、特に、企業側から。
今回のアメリカ大統領選は、そのような時代背景を背負っているのだろうと思う。