真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

ホンハイがシャープを手に入れる意味を妄想

最初にお断りしておかなければならないが、私には、この問題を解説できるほどの専門知識はない。ので、逃げとして、妄想という言葉を、題名に付けた。ということをわかった上で、このブログ記事をお読み下さい。
シャープは、ホンハイ(鴻海精密工業)に7000億円で身売りすることを決定した。
ホンハイは、「台湾に本社を置く電子機器受託製造の世界最大手で、郭台銘会長が1974年に設立した。各国から電子部品を仕入れ、安価に製品を組み立てる手法で成長。日米の大手電機から、スマートフォンやテレビ、ゲーム機などの生産を受託している」企業である。引用from「シャープ:鴻海が買収へ…6000億円超拠出 最終調整 - 毎日新聞
巨人に乗った小人は、巨人よりも、高くなれる。という言葉が外国にはある。
注)「巨人の肩の上 - Wikipedia
家電製品を開発、製造する能力を持つシャープを買収する、電子機器受託製造のホンハイは、このことによって、受託という、受け身的、外部依存的体質から、開発製造という自立的体質へと、体質改善を果たすことができる。
ある意味、歴史の浅いホンハイは、歴史、シャープが持つ歴史を買い取ったと言える。私たちが、ある人が何年間か、あるいは、何十年をかけて蓄積した知識、知恵が詰まった著書を読む意味も同じである。
別な例えを挙げる。桃太郎は、動物達を供に従えて、鬼が島に出かけた。その供の中に、雉がいた。雉(鳥)は、飛ぶ能力によって、俯瞰能力、先見性(偵察能力)を意味する。
歴史を手に入れるとは、その鳥を手に入れることでもある。温故知新という諺がある。温故知新能力を手に入れることである。
これは、単にホンハイだけのことではなく、台湾や中国も、受け身的製造という組み立て工場からの脱却が、大きな課題である。
参考)「日本人は知らないシャープ買収「鴻海工業」の実力!国際的にははるかに有名企業 : J-CASTテレビウォッチ
中国においても、安い労働力の提供の国から脱却できるかが、今の最大の課題である。
台湾にしても、中国にしても、ホンハイにしても、中進国から脱皮して、先進国の仲間入りができるかが、最大の関心事である。
中国は、不動産バブル(需要を無視した過剰生産)、素材バブル、を発生させている。そのバブルの拡大を止めるかどうかで苦しんで、のたうち回っている。
止めれば、国中が失業者であふれかえる。かといって、このままバブルを拡大し続けても、傷口が拡がるだけなのもわかっている。止まるも地獄、進むも地獄である。
中国が、そういう状況なのも、ホンハイは百も承知であろう。台湾は、隣国の中国とは親密な国である。その影響も深刻なものがあるだろう。
そうなれば、一刻の猶予もない。ホンハイの体質改善も急務であろう。余裕の買い物ではないのである。未来を賭けた買い物であろう。