真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

英語が世界共通語の地位から転落する

[英語が世界共通語と確信]
◎私は、若い頃、いずれ英語が世界共通語になるだろうと確信していた。がしかし、それを読んで、もろくもそれが完全に崩れた。しかも、なるほどと納得もした。そうだったのかとうれしくもあった。
[情報が国境を越える]
◎ 私は、パソコンではブラウザを、"Firefox"で、"Google"を、トップページ(ブラウザを起動したときに最初に開かれるページ)に使っている。情報収集のために、雑誌やメールで紹介されている、外国のページを見ることも最近多くなってきた。これも私の中で情報が国境を越え始めた証拠だろう。
[英語を生で読み取る]
◎しかし、それを原文のまま読み取れるほど英語力を持っていない。といっても、英語はかなり学んだという自信は持っていたのだが。それでも外国のネットの英語を生で読み取る能力も気力もない。
[グーグルはサイトを丸ごと翻訳]
◎ところが、グーグルは、英語のサイトを丸ごと翻訳してくれる。 グーグルのツールバー(無料でダウンロードできる)には、ページ翻訳機能がついている。開いたページを丸ごと翻訳してくれるのだ。その精度はすごいとまではいえないが、ほぼ意味を読み取るのに不自由はない。
[無料の翻訳ソフト]
◎もっとすごいソフトもある。
"Japanize は、外国語のウェブサイトのユーザーインターフェイスを日本語化するサービスです。Mozilla Firefox拡張機能 (エクステンション) をインストールするだけで、いままで英語だったウェブサイトを日本語で操作できるようになります。"
という無料の翻訳ソフトだ。
[自動で翻訳]
◎これのすごいところは自動で翻訳してくれることだ。グーグルの場合、その都度、翻訳機能ボタンを押さなければならないが、これは外国サイトを開いたら、自動で翻訳してくれる。しかも場所は取らない。ステータスバーに小さなアイコンが付加されるだけである。
[翻訳精度が低い]
◎といっても、残念ながら、どのサイトでもというわけでもないし、翻訳精度もとても低い。グーグルに比べればかなり能力が低い。しかし、今はそうであっても、徐々に改良が加えられ、使い物になるレベルには到達するだろう。そのような機能が誕生したということに拍手を送りたい。今までであれば、有料のソフトであり、インストールもしなければならない。
[発想が転換]
◎ここで言いたいのは、発想が転換されたということである。地動説にしろ、天動説にしろ、どちらかが中心という発想であった。しかし、これによってどちらも対等になったということだ。今までのように、どちらかがどちらかの言語を修得して、たとえば、日本人が英語を修得して、英語を使う、という必要がなくなるという時代がくるということだ。
[母国語で互いに意思疎通]
◎つまり、仲介(翻訳)機械がありさえすれば、どちらも母国語のままで互いに意思の疎通が図れるという時代がくる。たとえば、ケータイにその機能を持たせれば、日本人がアメリカに行っても、日本語をケータイに向かってしゃべれば、そのケータイがそれを翻訳して発音してくれる。向こうの人にケータイに向かってしゃべってもらえば、日本語に転換される。
[共通語は不必要]
◎そうなれば、共通語は不必要となる。これのすごいのは、互いに自国語を話しながらでも、相互の意思疎通が図れるという点だ。これは、互いを言語的には対等にする。これは意識変化をももたらすはずだ。英語の地位も低下するだろう。
[グーグルのすごい考え方]
◎実はこの発想は私のものではなく、"グーグルのすごい考え方"(by二村高史、from三笠書房)という本に教えてもらった。そこには、"グーグルは英語に代わる世界共通語になり得る"という内容が書いてある。

追記)NECは2007年11月30日、旅行会話を対象にした携帯電話向けの日英自動通訳ソフトを開発したと発表した。サーバーに接続することなく、端末に組み込んだソフトだけで翻訳が短時間でできるのが特徴。NECでは市場のニーズを見ながら早期の実用化を目指す。
参考資料→NECが携帯端末上の「日英自動通訳ソフト」を開発=From"the Sankei Shimbun & Sankei Digital"

音声認識技術と機械翻訳技術を合わせた統合ソフトにより、電波が届かず通話ができない状況でも端末内部の処理だけで翻訳できる。
参考資料→世界中の人と日本語で話せる!?NICTが「言語グリッド」紹介(from日経BP社)
言語グリッドは、世界中に存在するさまざまな技術やデータを共有し、多言語によるサービスを実現するための基盤ソフトウエアのこと。具体的には、機械翻訳エンジンや辞書、用例対訳(原文と、それを翻訳した文との組み合わせ)などの共有を目指す。