真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

革命は悪なのか

[革命は悪なのか]
◎私自身は揺れ動いている。といっても今日(2007/7/16)の地震のためではない。革命は悪なのか、について。体制は現状維持を図ろうとする。しかし、歴史は常に動いて止まない。そこに、徐々にズレが生じる。そのズレがますます拡大してゆく。そのズレをどうするか。その都度徐々に修正するか、一挙に革命するか。
[建設を目的としての破壊]
◎革命とは、非合法的に対象を破壊してしまうことである。だが、単に破壊してしまうだけならば、革命とは名付けられない。対象よりも即時的に圧倒的により良いものの建設を目的としての破壊が行われるという絶対条件付きである。
[認めるべきなのかどうか]
◎これを認めるべきなのかどうかで、私はしょっちゅう揺れ動いている。ところで、共産党は革命を捨てたのだろうか。どうでもいいけれども。
[Winny]
◎今これを書こうとしているのは、コンピュータソフトの"Winny"について考えているからだ。それが合法なソフトか否かを別にすれば、 "Winny"はこれからの時代を切り開くソフトでもある。しかも、これ自体が悪を行うのではない。現時点では、悪を容易に実行させる道具にもなる。それ故幇助罪が適用された。
[既存体制にとっては余りにも脅威]
◎しかし、既存の体制にとっては余りにも脅威の存在である。しかしながら、時代は徐々に既存の体制を突き崩す方向へと雪崩を打ったように突き進んでいっている。さまさまな面において、分野において。
[道(未知)を切り開くソフト]
◎これは裏を返せば、新しい体制を望む側にとっては、道(未知)を切り開くソフトでもある。これからの大きな発展が見込める新しい時代を切り開くソフトである。中央から地方へとか、集団優位から個人優位へ(一言で言えば、ロングテール)と新しい流れを望む者にとっては。
[どちらの思想を持つかで決まる]
◎だから要するに、革命は悪なのかどうかを判定するのは、既存の体制側に立つか、それに反対するか。どちらの思想を持つかで決まるともいえる。どちらの側から、それを見るかである。つまり、絶対的に正しい判断というのはないのである。
[ジャンヌダルク]
◎唐突だが、"ジャンヌダルク"の名前は誰もがご存じだろう。彼女はイギリスに占領されていたフランスを奪還した国民的英雄だが、異端者として教会から破門を受け火刑に処された。しかも、同じフランス側の人間から。
[キリスト]
◎キリストもキリスト教を全世界に広める礎を築いたが、十字架の刑に処せられた。これもその時代では、同じ民族から。これもユダヤ教という体制側と反体制側との戦いともいえる。
[覚悟を持って実行に移すべき]
◎なぜ、私がこれらの人物を持ち出したかといえば、革命を起こすとはこういうことではないかと思うからだ。つまり、革命を起こす者は、このような(死の)覚悟を持って実行に移すべきだと思う。しかもたいてい仲間(身内)からの裏切りによって、人生の幕が閉じられる。
[麻原彰晃]
◎たぶん、麻原彰晃本人はどう思っているか分からないが、取り巻きたちは早い死刑を待ち望んでいるだろう。理由は、ジャンヌダルクやキリストの例から判断できると思う。それによって、彼を"時代の革命者"として祭り上げることができる、神格化できる。
[革命家の信長と、政治家の秀吉・家康]
◎革命者は、新しく創造された新体制を船出させる者たち(政治家)にとっては、邪魔な存在でしかない。新体制を確固たるものに育て上げるには迷惑な存在なのである。織田信長がそうであったように。革命家の信長と、政治家の秀吉と家康。それを仲介する光秀。
[水清ければ魚住まず]
◎その理由は、つまり、"水清ければ魚住まず"である。体制作りはさまざまなものを許容していかねばならない。白いもの、灰色のもの、中には黒いものまでも。