真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

政府(与党自民党)へのチェックが機能し始めた

[学園総長、強制わいせつ容疑で逮捕]
◎一つめのニュース。福岡県警は、九つの学校法人などを運営する都築総合学園の総長、都築泰寿容疑者(71)を強制わいせつ容疑で逮捕した。
[被害者に現金を渡して口止め]
◎都築容疑者は、女性職員へわいせつ行為やセクハラを繰り返し行った。学園側が、被害者に現金を渡して、それに対する口止めもあったとの証言を、県警は得ており、組織的な隠ぺいの疑いも視野に入れている。
[船場吉兆が消費期限の張り替え]
◎二つめのニュース。九月に福岡市の中央保健所に、船場吉兆が消費期限の張り替えをしているとの匿名の電話があった。それを受けて、市が立ち入り調査で四−九月の伝票の提出を求め、調べた結果、偽装表示が発覚した。
[一族が支配]
◎吉兆の経営体制は湯木一族が支配している。 都築容疑者は、都築総合学園グループ創立者の二男でトップの地位にあった。それ故にか、彼には意見できない雰囲気が職員間には漂っていたのだろう。
[小さな独裁政治]
◎これらの二つの事件に共通するのは、共にチェック機能が働かない、あるいはそもそも対等なチェック機能がないかだろう。これは、小さな独裁政治である。
[国会同意人事が否決]
◎話は変わって、十四日の参院本会議で、五十六年ぶりに国会同意人事が否決された。民主党が、人事へ不同意した理由は官僚OB(旧労働省・旧運輸省厚労省関係機関出身)だからだ。
[チェック機能も持つ委員が身内]
◎所管省庁の審議会を省庁出身者の恒常的な天下り先とするのは認められない、チェック機能も持つ委員が「身内」では、自立性が疑わしい、などの問題提起だ。
[なれ合いに歯止め]
◎この説明を聞く限りでは、単なる反対の反対でもなさそうだ。民主党鳩山由紀夫幹事長は、記者団に対し、「今までなれ合いですべて決まっていたことに、歯止めをかけることができた」と、成果を強調した。
[衆院の優越性]
◎なお、予算案と条約承認、首相指名などについては、憲法などが「衆院の優越性」を認めていて、衆院の議決が参院に優先する。
[衆院再議決の規定なし]
◎所が、国会承認や、同意を必要とする案件は、予算案などと違って、衆院再議決の規定はなく、参院で否決されれば、それを覆す規定はもうけていない。
[不同意は法の不備?]
◎それに対して、町村信孝官房長官は、「不同意は想定外の事態。法の不備ではないか」と指摘した。国民からすれば、これはビックリするような発言である。これでは、同意以外に選択肢はあってはならない、と言っているのと同じだろう。
[同意人事は三十五機関]
衆院事務局によれば、国会の承認が必要な案件は(同意人事以外に)十六ある。その内で、同意人事は、日銀正副総裁ら政策委員会、国家公安委員会や政府審議会など、三十五機関である。
[重要な大きな権限]
◎そのメンバーは総勢二百人を超す。それらの立場は、政策決定や答申、勧告などの重要な大きな権限を持つ。
[二大政党は対等なチェック機能]
◎二大政党制とは、そういうことだろう。互いに相手に対して、対等なチェック機能として働くと言うことだろう。重要な大きな権限を持つ相手に対して、対等の立場、あるいはそれを上回る立場からチェックする。
[大連立は対等なチェック機能を解消]
◎所が、最近大きな話題となった、大連立は、それ(対等なチェック機能)を解消してしまう事態に発展しかねない。国民不在の密室政治へと後戻りしてしまう可能性も大となる。これでは、政治家のための政治である。急がば回れ。国民が反対するのも当たり前だろう。