真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

政治決断て何なのだろうか

[新しい手段]
◎もしかすれば、国民はまた、新しい手段を手に入れたのかもしれない。さらに、政治とは何をするものかを改めて知った瞬間かもしれない。
[福田康夫首相の政治的決断]
◎何の話をしているかといえば、世間の注目を集めている、薬害C型肝炎訴訟に関して、福田康夫首相が政治的決断をして、議員立法を指示した。福田首相の父上も超法規的政治決断をされた。
[英断]
◎少々遅れてやってきたが、英断であった。拍手を送りたい。
[大きな失望]
◎首相になってからの福田首相を見ていると、リーダーシップを発揮しない、自分から積極的に動こうとしない、官僚におんぶにだっこ(官僚任せ)の対応だなと、大きな失望を感じていた。これが支持率低下として表れたのだろう。
[官僚の作成した脚本]
福田首相が政治的決断をしたといっても、初めは、官僚の作成した脚本に従って動いていた。それで乗り切りを計ろうとした。
[がっかりさせられる内容]
◎それは、訴訟団にも、我々国民にも、がっかりさせられる内容でしかなかった。血の通った、決断が何故出来ないのだろうか。全面的に行政側の責任であるにもかかわらず、このような対応なのかという怒りにも近いものである。
[既存の枠内で処理]
◎官僚は、当然のことながら、既存の枠内でしか処理できない。官僚は、規則や法律を超えた対応、処理は出来ない、してはならない。
[過去の前例に従う現状維持]
◎だから、そのような足かせをはめられた、官僚が作った答弁は、過去の前例に従う、現状維持でしかない。それが精一杯の対応だろう。
[政治家の仕事とは]
◎官僚に対して、政治家の仕事とは何なのだろうか。政治家は何を目指して、国会で議論を戦わせているんだろうか。立法府とは何をするところなのだろうか。
[諸行無常]
◎仏教には、諸行無常(この世の現実存在はすべて、すがたも本質も常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができない)、という言葉がある。
[時代の流れにそぐわない場合]
諸行無常が世であるから、官僚が行う、現状維持という過去に創設された既存の枠内での処理では、もはや、時代の流れにそぐわない場合が当然次から次へと立ち現れてくる。
[時代に合う制度に切り替える]
◎それを是正し、新しい法律を作って、時代に合う制度に切り替えていくのが、政治家の重要な仕事ではないのか。つまり、行政よりも、立法の法が上に立つべきではないのか。
[官僚の操り人形]
◎それなのに、政治家の中から選ばれている、ほとんどの大臣は、官僚の作った、シナリオをただ棒読みするだけの存在でしかない。官僚の操り人形でしかない。それが今回の独法改革でのゼロ回答の行進に表れていた。
[制度を破壊して再構築]
◎変化によって、時代に合わなくなった、規則や法律を、新しい形に作り替えてゆくのが政治家の大きな仕事であろう。古い現状に合わなくなった制度を、破壊して、再構築するのが政治家の仕事であろう。
[政治的決断]
◎政治的決断とは、諸行無常の変化に対応できなくなった、行政に対して、時代に即応した即座の処理を可能にする英断ではないのか。
[隠し球]
◎政治的決断は、滅多に見せてはならないが、ここぞというときに使うべき、隠し球であるべきである。総理大臣にだけ使うことが許される特権だともいえる。