真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

国というくくりが崩壊し始めている

[ネットは国境を無視]
◎インターネットは、国境を無視する。とはいえ、プロバイダー(インターネット接続業者)を全て監視下、支配下に置けば話は別だが。中国ではそれが有効に働いているようだ。となると、ネットは、国境を完全無視するとは言い難いが。
[グローバル(地球全体)化]
◎ネット世界が象徴するように、今やグローバル(地球全体)化は当たり前である。一国で何もかもではなく、国際分業が叫ばれている。そうなれば、世界が一つのシステムとして働く。
[個性化]
◎しかし、他方では、声高に個性化も叫ばれている。全体が一つに統合されるグローバル化の対極として、全体が部分部分に分裂して、それぞれが自己主張を始める。
[二極化]
◎そう見れば、二極化(全体化と個性化)が起こっているともいえる。同時進行で、ともに並列進行して。
[テロは思想戦争]
◎テロは、それを物語っている。今まで(9.11事件を境にして)は、国と国との戦争であったが、テロは、ある意味思想戦争である。昔の十字軍のように。
[十字軍]
◎フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」から抜粋引用。


十字軍は、西欧のカトリック諸国側から見れば義軍であり、その戦闘は聖戦であるとされたが、実際にはイスラム諸国や同じキリスト教である正教会諸国に攻め込んだ侵略軍である。カトリック教会のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世ギリシャを訪問し過去の「十字軍」による侵略と虐殺、略奪行為について正式に謝罪した。
[宗教という単位]
◎テロは、国という単位ではなく、宗教という単位で、思想している。これなども、国という概念が崩壊し始めている兆しではないか。
[欧州連合]
◎ヨーロッパは、欧州連合というまとまりに向けて、 個々の国々が、国という境界線を消しゴムで消し去ろうとしている。それは、社会的なあらゆる分野(経済、政治、軍事など)での統合を目指している。すでに、単一通貨ユーロが発行流通している。
[国力の復興を最優先]
◎他方、ソ連崩壊後弱体化したロシアは、過去の栄光を取り戻すことに全力を傾けているように見える。国力の復興を最優先させている感じがするし、事実、それがかなり成功している。
[さまざま]
◎ロシアのように、国力の復興を最優先させている国もあれば、ヨーロッパのように、国という単位を解消して、更に大きな欧州連合という単位を形作ろうとしている地域もある。
[国という単位が崩壊]
◎または、イラクのように、イラク戦争での敗北の結果、国という単位が崩壊し、部族や、宗派などの単位が前面に出て、互いに紛争を繰り返している分裂状態の国もある。
[国単位で世界を見る発想の崩壊]
◎これは、国という単位で、世界を見るという発想の崩壊かもしれない。ただ、私が示してきたように、それぞれの地域を見る尺度として使えそうな気はするが。
[分裂から統一へ]
◎日本も、戦国時代のように、さまざまな地域が互いにいがみ合い、戦い合いっていた時代から、全国統一へと向けた戦いへと、発想の転換がなされ、徳川家康によって行き着くところまで行き着いた。
[信頼という絆]
◎いがみ合うよりも、互いに助け合う方が、お互いのためであるが、そこには、信頼という絆(家族や友人など人と人を離れがたくしている結びつき)がどうしても必要である。
[共同と分担での作業から生まれ来る]
◎絆は、共同作業をすることによって、生まれて来る。一つの目的に向かって、たがいに共同で、分担して作業をすることから生まれて来る。
参考資料→「コソボに見る21世紀の国家の形」from"経営コンサルタント 大前 研一氏 2008年1月9日"