真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

慣れた単純作業をすると

[意識が解放されて自由に働き始める]
◎今日は、食器を洗っているときに、ふと思い付いたテーマを書く。食器洗いのように、慣れた単純作業をすると、意識を働かせる必要がなくなる。その結果、意識が解放されて、自由に働き始める。
[アイディアがひらめく]
◎その時に、いろんなアイディアがひらめく。未解決の問題にふと名案が浮かぶ。長い間思い出せなかった名前が不意に心に戻る。面白い装置を思いつく。
[集中が途切れてミス]
◎と良いことずくめでは決してない。仕事で、単純作業をしていると、いろんなことが頭に浮かぶ。その結果、そちらの方に意識を持って行かれて、集中が途切れてミスをする。
[マスキング]
◎そのために、マスキングという方法が用いられる。無意味な音で意味のある音を消す方法である。よく例示されるのは、話し声が電車の音でかき消されるというものである。BGMを流すのもその一つの方法である。
[意識と無意識]
◎脳は、大きくは、意識と無意識とに分けられる。その内で、無意識は、割合単純で慣れた動作を受け持つ。逆に、新しいことには、意識をかなり集中して取り組まなければ、ものにならない。
[意識は決まった方向に向けられる]
◎私たちは、何かをしているときには、かなり意識をも動員している。つまり、意識は、ある決まった方向に向けられ続ける。だから、意識の働きは狭くなってしまいがちである。
[ストレスと同時に意識も解放]
◎だから、進行中の作業に行き詰まれば、慣れた(未知ではない)道を散歩する。あるいは、貧乏揺すりをする。それよって、ストレスと同時に、意識をも解放してやることが出来る。
[解放した意識が自在に働く]
◎私は、食器洗いなどをしているときに、解放した意識がさまざまな方面へと自在に働いて、いろんなものを私にもたらしてくれる。今回のこの題も、食器洗い中に思い浮かんだ。
[私の自由には働かない]
◎解放した意識なので、私の自由には働いてはくれないが。そういう面では、無意識化したともいえるかもしれない。無意識とは、制御できない意識なのだから。
[解放された意識は無意識]
◎そういうことを考えると、意志によって方向付けた意識だけが意識であって、意志から解放された意識はすべからく無意識といってもいいのかもしれない。統制できないという面で。
[眠りは知識の整理整頓]
◎眠ると、意識は全て意志から解放される。そうなれば、脳は、夢という形で自由に経験や知識などを、探査し始める。眠りは知識の整理整頓である。
[夢は過去の出来事を掘り起こす]
◎しかし、残念ながら、意志が関与していないので、それらを自由に思い出すことが出来ない。だから、夢を覚えている人は幸運である。夢は過去のいろんな出来事を掘り起こしてくれるのだから。
[意志の元に体系づける]
◎覚えているとは、意志の元に体系づけることだ。そうすれば、必要に応じて、記憶倉庫から引き出すことも可能である。自由に取り出し可能な情報倉庫となる。
[意志の元に再体系化する心理療法]
◎そういうことで、心理療法は、無意識の中に貯め込まれている経験や知識を引き出して、それを意志の元に再体系化する作業を行う。訳が分からぬまま(=無意識に)に、過去に行動していたことの意味を確認する作業である。
[行動の意味を見出す]
◎それによって、無意識のうちに行っていた行動の意味(=他との関連づけ)を見出して、意志の元に管理できるようになる。
[無意識が行動してしまう]
◎二重人格や多重人格のような極端な場合には、自我が全く知らない間に、無意識が、夢遊病者のように、行動してしまう。その間、自我は眠っていたのと同じことである。自我が起きても、自分のしたことを全く記憶にない。
[脳の法則]
◎このように、脳は、自分の脳であっても、自分の意志通りには働いてはくれない。脳には、脳の法則(プログラム)があって、それは、生まれたときからすでに、プレインストールされている。
[脳のプログラムを解読]
◎誰か、脳の法則(プログラム)を解読した人がいるのだろうか。もしそうなれば、ノーベル賞級の成果といえる。