真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

洞察・ひらめき・インスピレーションはユーリカ体験

サイエンスゼロ
◎パソコンの前に座っていることに疲れたので、居間に行って、気分転換にテレビをつけた。そうすると、偶然、NHK教育テレビ、「サイエンスゼロ」が放送されていた。
「錯覚から迫る視覚の謎」
◎その日の話題が、脳関係だったので、興味をそそられてそのままそれを見続けた。が、半分以上進んでいたので、惜しいことをしたと、残念な思いで見終わった。
参考資料⇒「サイエンスZERO/錯覚から迫る視覚の謎」
「不良設定問題への解決」
◎という前振りをして、今日は脳について喋りたい。脳は、感覚から入って来る情報だけからでは答えを出せなく(不良設定問題)ても、過去の情報に頼ったり、脳自身のルールを使用してどうにかして答えを出そうと頑張る。
参考資料⇒「良設定問題」=from"Wikipedia"
「頭の中がもやもや」
◎それでも、なかなか答えを出せないときは、頭の中(心の中?)がもやもやして来る。頭をかきむしりたくなる、貧乏揺すりをしたくなる。流れを止められた管のような気持ちになる。
「意識にポンと送り出す」
◎ところが、脳は答えを導き出すと、突如意識にポンと送り出す。その瞬間を、私たちは、「閃いた」とか、「洞察を得た」とか、「インスピレーションがわいた」とか、「悟った」とか呼ぶ。
「ユーリカ」
◎有名な問題解決の瞬間の言葉、アルキメデスアルキメデスの原理を発見した際、叫んだ「Eureka/ユーリカ」(=from"Wikipedia")体験である。
「意識が別なことにとらわれていると」
◎しかし、脳が意識に送り出そうとしても、意識が別なことにとらわれていると、送り出せない。それで、意識が暇になったときまで待って、あらためて送り出す。
「散歩中、入浴中、トイレ中」
◎そんな時にふさわしいのが、散歩中や、入浴中や、トイレ中なのである。あるいは、当人が眠ってしまった夢の中に現れることも稀ではない。眠りとは、意識が静まって無意識が活発になる時でもある。
「情報の処理と整理の時間」
◎眠りは、脳にとって、それまでに獲得した情報の、処理と整理、の時間なのである。言語意識が眠っているので、イメージ意識がそれを引き受ける(主導権を取る)。
「洞察・ひらめき・インスピレーション」
◎このように、洞察・ひらめき・インスピレーションなどは、バラバラのままである様々な情報が、突如ひとつの絵柄としてまとまった瞬間である。ジグソーパズルが完成した瞬間である。
「洞察力」
◎洞察力ってのは、「一見関係ないように見える二つの事柄の間に関係性を見つけること」である。
参考資料⇒「洞察力の定義(いつもふと思い出すこと)」=from"IDEA*IDEA 〜 百式管理人のライフハックブログ"
「関係性を見出そうとする」
◎人間の脳は、他の動物以上に、高度に関係性を見出そうとする。意味付けるというのも、ある事柄に価値を付与することである。事柄と価値を結びつけることである。

「錯視、錯覚」
サイエンスゼロで取り上げられていたテーマの一つが、「錯視、錯覚」であるが、例えば、右図は有名な「杯と二人の女性」の錯視である。
「ひとつの絵柄としてまとめられない」
◎脳は、絵柄の中にある、「杯」と「二人の女性」とを、ひとつの絵柄としてまとめられないので、一方を図として、他方を地として処理をすることによって、解決を図ろうとする。
参考資料⇒「形・・・地と図」
「決定するには情報不足」
◎しかし、どちらを図とし、どちらを地とするかを、決定するには、情報不足である。その結果、決定できずに、脳は、私たちの意識にどちらをも交互に提示してくる。
「交互に提示し続ける」
◎そのために、脳は、数秒おきぐらいに、交互に提示し続けることとなる。それに対して、私たち(?)は意識や意志によって、止めたり、変化させたりすることはできない。
「脳は意識や意志よりも上位」
◎脳は、私たちの意識や意志よりも上位に位置しているのである。だだ、脳が意識に結論を送り込んできた時点で、今度は私たちはその決定を信用するか、批判するか、答えを却下するかの判定を加えることはできる。
「脳が答えを意識に送り込まなければ」
◎逆から言えば、脳が答えを意識に送り込んでこなければ、それに対して影響力を行使することはできない。知ることすらできない。
「催眠」
◎例えば、催眠などで、意識を眠らせて(すべてを眠らせずに聴覚だけ起こしておく)、無意識へ直接情報を送り込む。そうされると、それに影響や批判や判断を与えることはできない。
「当人は無批判的に行動」
◎だから、催眠によって、「あなたはニワトリですよ」と、直接無意識へ話しかけられれば、当人は無批判的にニワトリとして行動してしまう。本当に催眠にかかっていれば。
「後催眠暗示」
◎例えば、催眠中に、「目を覚ましてから、私が手をポンポンと叩いたら、わんわんと吠えてください」と暗示をかける。
「意識は自分の行動がわからない」
◎被験者が目を覚ましてから、催眠者が手をポンポンと叩くと、無意識が、「わんわん」とほえる。しかし、意識はなぜ自分がそんな行動をしたのか全くわからない。
「意識に情報が登って納得」
◎このように、わかる(洞察)とは、意識に情報が登ってきて、納得することである。単に、情報が意識に登ってきても、情報間のつながりが見えていなければ、ただポカーンと見ているだけに終わる。
「知るために必要な能力」
◎私たちにとって、つながりをつける、つながりを見つける、つながりを見出すことが、深く、広く、見ていく、知るために必要でとても大切な能力である。