真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

関西広域連合と関西州

[関西広域連合設置の合意]
◎「関西広域連合」設置への合意ができたとの報道があった。それで今日(2008/7/30)はそれについて書きたい。
参考資料→(私のブログ)「フラット化する世界とは何か」
参考資料→(私のブログ)「道州制移行が現実味を帯びて来た」
参考資料→(私のブログ)「市町村合併から道州制へ」
参考資料→(私のブログ)「全国統一の呪縛はいつまで続く」
[地方自治体の連合体]
関西広域連合とは、関西経済界(七経済団体)と関西(近畿)を中心とする地方自治体(都市や府県)の連合体である。
[10府県の加入予定]
◎具体的には、大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀の2府4県、福井、三重、徳島、鳥取が加入を表明している。
[地方分権改革の突破口]
◎では、その目的は何だろうか。ずばり、「地方分権」改革の突破口を開くことを目論んでいる。そして、将来的には「道州制」へ早期に移行することを目指す。
[広域的な課題や行政事務を連携]
◎その合意内容はどんなものだろうか。医療、防災、観光、文化振興、産業科学技術振興、などの広域的な課題や行政事務(資格試験・免許など)を共同で取り組む、連携する。
[関西から一石を投じる]
◎ある参加者は、「道州の姿が見えない中、関西から一石を投じ、一体化すれば、こんなことができると全国に発信できるようになればと考えている」と話す。
[道州制]
道州制が、一つの行政単位として機能するのに対して、関西広域連合では、共同で取り組む、連携を図るという緩やかな結びつきである。
[歳入不足をどうするか]
◎かくも、多くの地方自治体が集まったのは、現在、歳入不足をどうするかという課題をどの自治体も抱えているからであろう。
[二重行政による無駄をなくす]
◎その収入不足への解決策として、二重行政(時には三重行政)による無駄をなくす、出を減らすという取り組みである。
[権限と財源を移譲する方針]
◎しかも、三つ以上の都府県が合併(道州)した場合、優先的に権限と財源を移譲する方針が国レベル(国会)で決定している。
[行政サービスを一元化]
◎連携することによって、今までの府県単位で活動していた行政サービスを一元化(一元管理)できる。つまり、融通し合うことができる。奈良に無ければ、大阪から融通するという具合に。
[中央集権体制から脱却できない]
◎今までのような府県単位では、規模が小さすぎて、国と対等にわたり合う関係とはなりえない。その結果、中央と地方の格差解消ができずに、中央に大きく依存する、中央集権体制から脱却できない。
[尾っぽを振る犬にだけパイを投げ与える]
◎現状は、各都道府県は、国に楯突くことが出来ずに、国の言いなりになっている。いや、言いなりにならないと、パイを分けてもらえないのだ。パイの分配権を持つ中央は、尾っぽを振る犬にだけパイを投げ与えるというむごい仕打ちを平気でする。
[パイも紐付き]
◎しかも、そのパイも紐付きで、何に使うかも指定されてしまう。さらには、全額支給されないので、何割かは自腹を切らないといけない。
[借金まみれと成り果てる]
◎結果、地方には不要な箱物がわんさか建った挙げ句、借金まみれと成り果てる。しかも、その維持費のために、税金を毎年毎年投入し続けなければならない。
参考資料→「今地方政治が面白い」
[ますます地方政治が面白い]
◎結果、地方はますます疲弊するばかりである。でも、「橋下大阪府知事」といい、今回の「関西広域連合」といい、前回書いたように、ますます地方政治が面白くなってきそうである。