真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

不便なものは見えるが、便利なものは見えない

[便利なものは見えない]
◎不便なものは見えるが、便利なものは見えない。100円ライターをつけるときに、カチッと押せば、火がつくならば、ライターのことに意識は向かない。しかし、カチッと押しても、火がつかなければ、「どうしたんだ、何故なんだ」とばかり、そのライターに視線を向ける。
[良い部分は見えない]
◎他人の悪い部分は見えるが、良い部分は見えない。他人にものを頼んだときに、うまくやり遂げてくれたときには、「ありがとう」で済みがちである。
[要領よく進まないとイライラ]
◎所が、要領よく進めてくれない場合には、イライラして、その相手の行為が気にかかる。じれったくなって、「もういいよ」と不機嫌に、対応してしまいがちだ。
[慣れたものは見えない]
◎不慣れなものは見えるが、慣れたものは見えない。歩き慣れた道は、ほとんど何も意識しないでも、歩いてゆける。たまたま新しいものがあれば、そこにだけ、その時だけ注意が起動する。
[注意深く歩くと見える]
◎所が、前に一度来たことがあるけれども、もううる覚えになっていれば、注意深く歩くので真剣に見る。それでいろんなものを後々まで記憶に留める。
注)「うる覚え」が正しいかどうかうる覚えだったので確かめると、「うろ覚え」が正解とのこと。でも、発音のしやすさでは、「うる覚え」に軍配が上がる。私は、「うろ覚え」と言ったり書いたりしたことは未だかつて一度もない。
[よい部分は見えない]
◎このように、「不便なものは見えるが、便利なものは見えない」、「他人の悪い部分は見えるが、良い部分は見えない」、「不慣れなものは見えるが、慣れたものは見えない」。何故だろうか。
[摩擦]
◎正解は、物理分野の言葉で言えば、「摩擦」である。摩擦が生まれるからである。スムーズに流れずに、心に引っかかりが生じるからである。
[意識と無意識]
◎心理学的に言えば、流れるように扱える場合には、無意識が担当する。意識が関与せずに行動を続けられる。摩擦が生じた場合、意識が立ち上がる。馴染みが有る無しで、意識と無意識は役割分担する。
[不慣れでは意識を働かせる]
◎不慣れなものには、意識を強く働かせながら、苦労しながら、進めなければならない。所が、慣れれば、意識は用済みになり、無意識がそれを引き継ぐ。主に小脳が担当するらしい。
[子どもの欠点は見える]
◎親は子どもの欠点がよく見える。親にとって、意識が関与せずに続けられる慣れた行動なのに、それを子どもはぎこちなく振る舞う。それが親の心に摩擦を生じさせる。
[希望や期待があるから]
◎だけれども、親の心に摩擦が生じるのは、そこに希望や期待があるからでもある。全く知らない子どもが不器用な行動を取っていても、イライラは生じない。意識の範囲外である。
[理想と現実とにギャップ]
◎別な言い方をすれば、理想と現実との間にギャップがあれば、つまり、理想や希望や期待を持つと、現実との間にギャップがあれば、心に摩擦が生じる。
[田んぼは耕す必要がある]
◎突然話題を転換する。年がら年中改革ばかりしていられない。田んぼは耕す必要があるが、田んぼは耕すためにあるのではない。
[作物を植えて収穫する]
◎目的はそこで作物を植えて収穫することにある。よりよい収穫を得るためには、田んぼを耕す必要がある。
[改革と革命]
◎改革とは、悪いところを改めることである。革命は、古いものを捨て去って、新しいものを確立することである。
[収穫するためには]
◎田んぼから収穫するために、種をまいて、肥料をやって、草を刈り取り、農薬をまいて、野菜を守らねばならない。
[田んぼを耕さなければならない]
◎しかし、ほとんど、その畑から収穫が期待できなければ、思い切って、種まきをやめて、あるいは、種まきを延期して、田んぼを耕さなければならない。そうしないと、ますます収穫量が細るばかりである。
[転換するほどの変化]
明治維新は、そのような意味からすれば、革命といえる。単に耕すだけではなく、土地利用を、農業から、酪農へと転換するほどの変化であった。
[自民党が管理する畑]
◎話が見えなかっただろうと察するが、言いたかったのは、自民党が管理する畑では、もはや私たちが期待するような作物や収穫が得られそうにないという事がはっきりした。
[目について仕方がない]
自民党のしていることが、目について仕方がない。そのわけが、他人の悪い部分は見えるが、良い部分は見えないである。今、自民党の悪い部分が目について仕方ない。
[国民の見る目が変わった]
◎多分、過去の自民党と今の自民党はそんなに違ったことをしているわけではないと思う。ただ、私たち国民の見る目が変わっただけであろう。
[あばたがあばたとして見える]
◎これは、恋人であった時期には、「あばたもえくぼ」であったものが、ふとしたキッカケから、あばたが単なるあばたとして見え始めたのと同じであろう。もうあばたをえくぼと見ることはできない。
[未知数である民主党の管理]
◎でも、地主が代わって、民主党が管理するようになっても、どれほどの変化がもたらされるのかは、全く未知数である。でも、もはや自民党では収穫物の量と質は知れている。耕す時期に来た。