真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

織田信長と豊臣秀吉と徳川家康とは誰なのか

[政治が気になる]
◎9月に入ってから、毎日、毎日、政治のことが気になって仕方がない。もちろん、政権交代によって、何が変わるのだろうかと知りたいからである。
[前に立ち現れるのは抵抗]
民主党は、新しく政権の座に就いたのだから、その「前に立ち現れるのは、すべて抵抗」であるという覚悟を持たねばならない。
[さらに国民も抵抗]
◎それは、官僚だけではない。自民党でもあるし、メディアでもあるし、民主党内の仲間であるし、さらに国民でもある。
[流れに竿を差す]
夏目漱石ではないが、流れに竿を差している限り、竿には向かってくる水が大きく抵抗をとしてぶち当たってくる。
[織田信長]
◎それで思い出すのは、織田信長である。彼は、その時代に合わせた生き方を身につけるのではなく、流れに身を委ねるのではなく、その流れに逆行する生き方、新しい時代を創り出そうと全身全霊を注いだ。
[誰の出番だろうか]
◎それで考えた。今の日本では、織田信長豊臣秀吉徳川家康とでは、誰の出番だろうか。また、それぞれは誰なのだろうか。
[21回(記事)も使った]
◎という疑問を元に、今日はそれについて考えてみた。私は、このブログ「真夢人日記」(ほぼ3年間)で、「織田信長」という言葉を21回(記事)も使ってきた。
[行き過ぎた中央集権制度]
◎(私のブログ)「全国統一の呪縛はいつまで続く」(2006/11/16)は、織田信長に端を発した全国統一によって、今日本の地方は疲弊していることを述べた。具体的には行き過ぎた中央集権制度によって。
[再度織田信長が誕生]
◎ブログを書き始めた頃(2006年頃)、すごく感じていたのは、日本に再度織田信長が誕生してほしいという気持ちであった。否、日本には織田信長が必要だと強く感じていた。
[最重要課題]
◎と言うことで、「織田信長誕生の必然性」(2007/06/20)を書いた。そこからの引用をここに示す。

「信長はあらゆることを、日本統一という一点に集中・集約して最優先していたのだろうと思えたからだ。日本統一を時代の最重要課題として位置づければ、自ずとそれ以外は優先順位が下になる。ことわざでいえば、"大の虫を生かして小の虫を殺せ"である(以前にはこのことわざにも嫌悪感を抱いた)」
[非人間的と思える精神力]
◎日本を根底から作り替えるには、織田信長のような非人間的とも思える精神力を必要とする。(私のブログ)「「白い巨塔」の再放送(最終回)を見て感じたこと」(2008/03/04)からの引用。
前回版を見ているときには、勧善懲悪的な気分で、財前を悪と、弁護士側を善と見ていた気がする。そこに焦点が合ってしまった
[大の虫を生かして小の虫を殺せ]
◎財前の中には、"大の虫を生かして小の虫を殺せ"という考えがあったのかも知れない。以前は、このことわざがとても嫌いであったが、今ではそれも仕方ないときもあると感じている。
[ゴドーはやってくるのか]
◎また、(私のブログ)「ゴドーは本当にやってくるのだろうか」(2008/10/25)からの引用。
◎日本でも、ある意味、"CHANGE"を掲げた小泉元首相は、無党派層、特に女性層に人気があった。それは政策故ではなく、人柄故である。無意識で行動しがちな女性が新しい風をいち早く感じたのかも知れない。
◎当時(小泉元首相時代)の国民は、「郵政民営化に賛成」だから、小泉自民党に投票したのではなく、小泉元首相ならば、新しい風を起こし、改革を巻き起こしてくれるだろうとの期待からであった。
◎今にし思えば、それはかなり期待はずれではあったが。というのは、小泉元首相は、単に自分の長年の念願を果たすことに全力を注いだだけだったからだ。
織田信長のように、桶狭間の戦いを端緒に、一気呵成に全国統一の流れを揺るぎないものにした、というのとはほど遠い結果に終わったからだ。
[三代で日本統一を果す]
織田信長豊臣秀吉徳川家康と三代で、日本の完全統一が果たされた。一気呵成に時代の流れを作り出した、織田信長。それを引き継いで、藪を切り開き、森に道を通したアイデアマンの、豊臣秀吉。ほぼ出来上がった道に、制度というじゅうたんを引いた実務家風の、徳川家康
[地方、田舎を蘇らせる]
◎もちろん、今回は日本の統一という方向へではなく、逆に、「地方の再生」という方向での日本の再定義づけである。衰退し、滅び行く地方、田舎を蘇らせるという大事業に向けて。
[小沢一郎織田信長]
◎大事業をバトンタッチしながら成し遂げた彼ら3人を今に当てはめると、小沢一郎は、織田信長であろうか。自民党を分岐し、支流であった民主党を本流へと切り替えた功績は凄いものがある。
[豊臣秀吉鳩山由紀夫]
◎とすれば、その流れを受け継ぎ揺るぎないものへと組み上げた豊臣秀吉は、鳩山由紀夫であろう。そこへ安定という柱を据え付けた徳川家康は、副総理兼国家戦略担当相である菅直人かなとも感じられる。
[前例を打ち倒す]
◎ともかく、現在は、藪を切り開き、森に道を通すという前例をなぎ倒し、新しい制度を打ち立てる段階である。一応政権を奪取したので、前例を打ち倒し、新しい制度の建設である。
[道程]
民主党贈る言葉/[『高村光太郎』−詩『道程』からの引用]
僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る/ああ、自然よ/父よ/僕を一人立ちにさせた広大な父よ/僕から目を離さないで守る事をせよ/常に父の気魄を僕に充たせよ/この遠い道程のため/この遠い道程のため
[地域主権と地域エゴ]
◎私は、前回(「八ツ場ダムから見る民主主義と地域主権と地域エゴと」)にも書いたが、民主党に、"大の虫を生かして小の虫を殺せ"という言葉を贈りたい。
[平成維新は成し得ない]
◎小の虫を生き延びらせるために、大の虫を殺してしまうようでは、時代をひっくり返すほどの大改革、明治維新に匹敵するほどの平成維新は成し得ない。