真 夢人 日記

心理学、哲学、脳科学、宗教に関心があり、それらについて自分なりにまとめたものをこのブクロで発信していきます。

リストラ万歳!!??

今日の題名は、リストラ経験者の方々にとっては、ものすごく腹立たしいものだとお察し申し上げます。しかし、他方で、リストラ万歳を叫んでいる人達もいるのです。それは誰かを最後に述べる。ともかくお聞き下さい。
もう何年も何年も、三洋電機(サンヨー)、ソニー、シャープ、東芝、などなどの家電系メーカー(大企業)が、リストラの嵐を巻き起こしまくっている。
このような大企業のリストラは、周囲に波紋を広けている。私の言う波紋とは、人材の波紋のことであるが。
先ずは、私自身のこと(別にリストラされたわけではないが)から。私は、自分の親(母親)を介護するために、離職した。もう20数年前のことなので、まだ介護保険制度はなかった。
たとえ、あったとしても離職せずに済んでいたかどうかは疑問であるが。父親が母親(認知症発症)の世話を一人でしていたが、力尽きたと、SOSを送って来た。
それで、私は、離職して、両親を我が家に引き取り、面倒を見た。引き取って数年で、両親は相次いで他界した。
その後、就職をしようと思い、様々動き回ったが、40代の取り柄のない私には、全く職が見つからなかった。
数年の後に、ようやく見つけた仕事が、施設警備の仕事であった。新しく入札で勝ち取った職場だそうである。
その新しい職場には、店をたたんだり、規模縮小で成り立たなくなったり、下請けしていたが回してもらえる仕事量が減ったりした、この仕事が未経験な自営業者がほとんどだった。
ある意味、そうそうたるメンバー(会社が欲しがる専門知識の持ち主達)だったので、古参の警備員が何人も、その結果、お払い箱となった。我々が追放した形となった。
注)取れるとは思ってもいなかった仕事が取れてからの適任者探しだったので、それまでのつなぎとして、古参警備員が配置された。
そのためだけではないかも知れないが、その警備会社の守備範囲が随分と広がったように思える。つまり、入札に参加するためには、取り扱える能力を備えていなければ、応札できないからだ。
話を最初に戻すと、家電系メーカー(大企業)が、リストラの嵐を巻き起こすと、「風吹けば桶屋が儲かる」ように、大企業の人材が、国内の中小企業や発展途上国の企業に流れ込んで行く。
そのことによって、中小企業や途上国企業が成長して行く。ということで、リストラ万歳を叫んでいるのは、中小企業や途上国企業でした。
大企業が手間暇かけて育てた人材を、お安い値段で、応札できる中小企業や途上国企業にとっては、大企業のリストラは、万歳を叫びたくなるような出来事であろう。
参考)「アイリスオーヤマに見る 中途技術者の輝かせ方 | 日経 xTECH(クロステック)
特に、アジア諸国の企業にとっては、リストラとは、人材と専門知識とノウハウと技術とを、時間もお金もかけずに、一挙に手に入れられる絶好のチャンスであろう。
参考)「東芝 大リストラ「7千人」の行き先…外資系が虎視眈々か|日刊ゲンダイDIGITAL
アジア諸国からは、日本の夕日は輝いて見えることだろう。